親子で山あるきを楽しむなら、山選びは重要です!
おいしい空気と気持ちのいい景色へお誘いする「JOYFUL LIFE」。
山と温泉と音楽が大好きなアウトドアナビゲーター渡部郁子がご案内します。
今日は親子で出かける山登りについて。プランニング段階からのポイントをお話しします。
まずは山選び。登山経験が少ない子供と一緒なら歩きやすい登山道で往復3時間までの低い山を選ぶのがお勧めですが、標高が高くてもロープウェーやゴンドラなどで登っていけるならそれも楽しいですよ。
ロープウェーで登るような山は、ロープウェーの駅を降りたところから山頂を目指すルートのほか、短い時間で楽しめるハイキングルートがあることも多いです。
暑い季節は、標高の高い山のほうが涼しく登ることができることもあり、おすすめです。子供の成長と経験と体力に応じて、できれば山を選ぶ段階から子供と一緒に計画を立てていけるといいですね。
「このロープウェーに乗って山頂駅で降りて、人気のアイスクリームを食べてから山頂へ、下りはお団子やさんか蕎麦屋さんを目指す。」例えばこの程度の大雑把なプランでもいいので一緒に決めておくと、子供も目標を立てやすいし、「これが終わったら次はこれ」と分かっていれば飽きてしまうこともなくなるはずです。
山歩きをしていて子供が「疲れた」「もう歩きたくない」と言い始める原因の1つは飽きてしまうことなので、ワクワクする気持ちを持ち続けられるようにしてあげましょう。
とは言うものの、子供は目の前の新しい情報に反応して、なかなか計画通りにはいきません。山頂を目指すつもりでも,
途中の川で誰かが水遊びをしていればやりたくなるし、人気のアイスより、天然氷のかき氷に興味を持つかもしれません。
こんな時はプランを変更して臨機応変に楽しむ余裕を持ちたいものです。
どんなことになっても大丈夫なゆとりあるプランニングをするのが大人の役目。ここは、こっそりと頑張ってください。
あとは天候や体調の悪化、または思った以上に人が多くて密な状態などリスクがある場合は、引き返すとか迂回するなどの決断を早めに考えましょうね。
最後に、子供と一緒に山登りプランを考えたら、登山届も一緒に作成しましょう。
山に行く時は登山届を提出することを覚えてもらいましょうね。
親子での山歩きが夏休みのすてきな思い出になりますように。