■タイトル:「500 系ひかり」
■画材:画用紙、水性ペンキ
■サイズ: 767×544mm
池ノ内 孝文(いけのうち たかふみ)
1999年生まれ 滋賀県在住 2018年から『やまなみ工房』に所属 毎朝、通所するとすぐに、彼の創作活動が始まる。A4サイズのコピー用紙を準備すると家から持参した色鉛筆と電車の図鑑を机上に広げ大胆に筆を走らせる。選択する色は車両の色に基づき四角に囲み線を描き中央にラインを引くと車輪をイメージしているのか円を繰り返し塗り重ね1枚の絵は完成する。1枚の絵にかかる時間は5分程度。多い時は1時間に20枚以上の作品を仕上げるほどペースは速い。 彼にとっての創作は作品1枚に込める思いよりも、描き積み上げた量や成果が充実感を満たすための行為なのである。それは自己完結する為の行為ではなく、その先にある他者に対しての主張、承認欲求であると言えよう。 絵を描き終えた後にはいつも「頑張れたよ」「見て、描けたよ」と周囲に話しかけ、その日に描いた作品は必ず家庭に持ち帰り家族に報告する事が彼の日課である。
■やまなみ工房
http://a-yamanami.jp/