第305回 神田京子さん① / 番組からのお知らせ

今週からのゲストは、講談師の神田京子さんです。



神田さんは、1977年生まれ、岐阜県美濃市ご出身。

日本大学芸術学部放送学科に在学中、2代目神田山陽に入門。
その後、神田陽子に師事し、2005年に二つ目、
そして2014年に真打昇進されました。
都内のみならず、地方、さらには海外にまで足を運び、
講談師として活躍を続けていらっしゃいます。


講談とは、張り扇を持ち 音を出し調子を取りながら
軍記物や怪談など、歴史にちなんだ物語を話すという伝統芸能です。

「もともと、歴史は苦手で嫌いで、、、マイナスからのスタートですね。
 入門してすぐは、師匠に教えてもらったものを
 そのまま真似てこなす、ちんぷんかんぷんから始まりました(笑)
 講談は大河ドラマを1人でやるようなものなので、
 時代背景、人物像などを自分の中に入れ、1人ナレーション、1人で会話...
 これは相当歴史好きじゃないと出来ないと、入門してから気づきました。」


今から22年前。
大学4年の時、2代目神田山陽さんの高座を見た事で講談に魅了され、
すぐに入門を決めてしまった神田さん。

通常入門したい場合には、師匠の門前や寄席楽屋入口に赴き
師匠へ直接志願する事が多いそう。
神田さんも例に違わず、感動した高座後すぐに楽屋へ向かわれたとか。



「ただ、師匠は当時89歳で、入院中たまたま外出届けをだして
 高座に上がっていたので、高座終わりですぐ病院帰ってたんです。
 なので、楽屋には師匠はおらず、姉弟子に会って、
 翌日一緒に病院に行って、弟子にしてください!とお願いしました。
 普通なら断られるんですけど、こんな若い子が来たっていうので、
 師匠本当嬉しかったんでしょうね!すぐOKの返事がありました。
 ただ、どうして入門したかったか、3行でメモに書いてって言われて、
 ”師匠の生き様が...”とか、その場で書きました。
 その後に、”今日突然来たから、君の名前は神田きょう子 だ" って
 ダジャレで名前をつけられました(笑)」


その後、早くて12〜13年かかると言われる真打昇進。
神田さんは、最初の師匠を亡くしたこともあり、15年かかったそう。

それでも、夢中で講談と向き合い続ける日々だったため、
どんな理不尽な事があっても辛くは感じなかった、と神田さん。

「15年っていうと、長く思われるかもしれない。
 でも高座に上がっている実感として、
 最初の5年は楽屋仕事とか覚える事で終わり、
 その後の10年は、自分の自然体になるまでの経験年数としては
 ちょうどいい年数だと思います。」

神田さんは昨年2月から、山口と東京の二拠点生活をスタートされました。
もともと、お子さんを3歳で入園させるタイミングで、
どこか空いてる幼稚園がある地域に引っ越そうと思っていたそう。

そんな中、旦那様である詩人:桑原滝弥さんと
たくさんの詩人が生まれた地である山口を選び、引っ越されました。

「私は山口市に住んでいるんですけど、緑と建物のバランスが良くて
 本当に子育てしやすいなぁ、と感じてます。
 もし、自由業で郊外住もうかな?と思ってる方いたら、
 よかったら山口どうですか?(笑)」


来週は、神田さんのライフワークについてなど伺います。


M. お祭りマンボ / 美空ひばり



【番組からのお知らせ】
オリンピック特別番組の放送に伴い、
毎週日曜日OAの放送局では 放送日が変更となります。
詳細は以下の通りです。ご了承ください。

FM山形 (通常毎週日曜日8:30~8:55)
8月7日(土)11:30~11:55

TOKYO FM (通常毎週日曜日6:00~6:55)
8月14日(土)6:30〜6:55

Kiss-fm (通常毎週日曜日7:00~7:25)
8月7日(土)7:30~7:55

FM-NIIGATA (通常毎週日曜日9:30~9:55)
8月7日(土) 9:30~9:55