マシントラブルは「必ずしも悪いことばかりじゃない」…「富士ヒル」での危機的状況を救った数々の出会いを、自転車声優・野島裕史が振り返る

声優界随一のサイクリスト・野島裕史が、自転車をテーマにお届けしている番組「サイクリスト・ステーション ツアー・オブ・ジャパン」。7月31日(土)〜8月3日(火)の放送は、野島裕史のサイクルコラム「富士ヒルクライム裏話」をお届けしました。


パーソナリティの野島裕史



◆レース時に起きた数々のマシントラブル
6月6日(日)に開催された、山梨県富士吉田市にある富士スバルラインを舞台におこなわれる日本最大級のヒルクライムレース「富士の国やまなし 第17回 Mt.富士ヒルクライム」(以下、富士ヒル)。今回の放送では、コロナ禍で2年ぶりの参加となった「富士ヒル」での裏話を明かしました。

野島:裏話と言いますか、今回はトラブルがあったんですよ。この番組で自転車に乗ると、直前や前日などに地味だけど致命的なマシントラブルに見舞われることが多いなって(苦笑)。今回のトラブルで思いました。

この番組で初めての長距離は、「FUJI ROCK FESTIVAL」に向かうときだったと思うんですけど、そのときは途中で(タイヤが)パンクしまして。パンクの修理セットは用意しているのでトラブルのうちに入らないんですけど、なぜかタイヤを交換した後に、新品のタイヤの空気を入れる部分のネジが食い込んでしまっていて、全然空気が入らない状態になるというトラブルに見舞われまして……まさかネジを回すためのラジオペンチを使うなんて思っていなかったので、持っていなくて。1時間ぐらい苦戦した結果、親切なおじさんにラジオペンチを借りて、なんとか空気を入れることができて。

そして、「ホノルルセンチュリーライド」のときには、ハワイに行く1週間ぐらい前にメインで使う予定だったホイールが破損してしまって、交換する羽目になってしまいました。ホイールは交換できたのでよかったんですけど、ハワイに着いてから梱包を見てみるとペダルの片方がなくなっていて(苦笑)。いろいろと探したんですけど、どこに行ったのかわからないという。おそらく、飛行機で運送中になくなったのではないかと。

普通のペダルならよかったんですけど、ビンディングというシューズとペダルを接続するタイプだったので、シューズとの相性もあるので、持ってきたモノと同じメーカーのペダルじゃなきゃいけない。果たしてそれがハワイで売っているのか……(同行した)小西プロデューサーと一緒に探していたら、とても親切なバイクショップがありまして、ペダルを無料で貸してくださって、なんとか危機を逃れました。

そして、小西プロデューサーと一緒に行った「石垣島トライアスロン」では、自転車を現地まで空輸するので、タイヤの空気圧を減らしてから輸送したんですね。現地に着いて、本番の前日に試走しようとタイヤに空気を入れようとしたら、リムが高いタイプだったので空気を入れるところに特殊なチューブを取り付けなければならないんですけど、そのチューブが壊れてしまって空気が入らない。

そして、そのチューブを持っている人が現地にいなくて、自転車ショップに行っても「ない」と言われ、これまた絶体絶命の“走れない”というピンチになってしまったんですが(苦笑)。ここでもいい出会いがありまして、Shimano(シマノ)のメカニックの方がめちゃめちゃアナログな方法で、なんとか空気を入れることに成功して、職人技のような対応能力にものすごく感動しました。

◆「富士ヒル」盤石の備えで当日迎えたはずが…
野島:そんなわけで、(レース時には)いろいろなことがあってもなんとかなっているんですが、今回の「富士ヒル」では、“もうトラブルには見舞われたくない”と前日からしっかりと準備とメンテナンスをして大会に臨みました。

事前にメンテナンスをしていたので、ギアチェンジもブレーキもタイヤの空気圧も完璧で、“さぁ、そろそろレースだ!”と思ってスピードなどを計測するサイクルコンピュータの電源を入れ、いざスタートしようと思ったら、サイクルコンピュータの液晶画面がこれまで見たことのないような真っ黒な表示になっていて、まったく作動しなかんたんですね(苦笑)。

まさかのサイクルコンピュータのトラブル。前日にちゃんとフルに充電してあって、それも確認済みだったんですけど、またトラブルに見舞われちゃって。今回は記録よりも記憶、思い出に残るほうが大事だと思っていたので、“しょうがないか”とあきらめかけていたら、「サイクルコンピュータ、どうされました?」と後ろから声をかけてくれた方がいたんです。やたらとサイクルコンピュータの操作に詳しい人で、操作をし始めたんです。ふとその方が着ていた上着を見てみたら「GARMIN(ガーミン)」っていう僕が使っているサイクルコンピュータのメーカーの方だったんですね(笑)。

これまたラッキーな出会いで、いろいろと検査もしてくださったところ「故障ですぐには直らない」ということで代わりの機器を貸してくださって、「富士ヒル」でのレースを無事に計測することができました。とても親切な「GARMIN」のスタッフさんがいたおかげで、今回も危機を乗り切ることができました。(振り返ってみると)トラブルが多いんですけど、必ず親切な方々との素敵な出会いがあるという(笑)。そんな印象が強く残るような本当にありがたいことばかりで、あらためて、こういったトラブルが必ずしも悪いことばかりじゃないなと思いました。

次回8月7日(土)〜8月10日(火)の「サイクリスト・ステーション ツアー・オブ・ジャパン」は、野島裕史のサイクルコラム「沿道スポーツ事件簿」をお届けします。どうぞお楽しみに!

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