音楽プロデューサー、八島敦子さんが出演する"Jazz & Vocal Night"
毎月第2週は「ジャズ・ヒストリー」
今夜は11回目、最終回「Beyond Jazz」のタイトルで「現在のジャズ」を紹介しました。
最初にお届けしたのは、ピアニスト、ブラッド・メルドーの♪”The Garden”
2019年のアルバム“Finding Gabriel”に収録されています。
このアルバムでブラッド・メルドーは、ジャズにとどまらず、さまざまなジャンルを融合し、
トランペットのアンブローズ・アキンムシーレなど旬なホーンプレイヤー、
ストリングスのメンバーを集め、
エレクトロニクスだけでもアコースティックだけでもない、今ある楽器の音や可能性を最大限に引き出して、メルドーなりのオーケストレーションをつくりあげています。
続いてはオハイオ州出身のドワイト・トリブルで♪”It’s All About Love”
ロサンゼルスをベースに活躍するヴォーカリストで、カマシ・ワシントンなど、
さまざまなミュージシャンとともに、壮大な音楽世界を表現しています。
ベーシスト、シンガー、そして素晴らしいプロデューサーとして活躍する
エスペランサ・スポルディング。16歳で高校を卒業、20歳の頃には
バークリー音楽大学で教えていたほど秀才。
2019年のアルバム「12・リトル・スペルズ」から♪”Thang (hips)”
ファンクやワールドミュージックを吸収したイギリスでとても人気のあるグループ、
イル・コンシダード。マイルス・デイヴィスにも聞かせたいと思わせる1曲
♪”Building Bridges”
国境もジャンルを越えたオリジナルなサウンドの2組をご紹介しましたが、
基本があってこそオリジナリティーがうまれるわけで、
ベーシックなジャズを1曲。
ニューヨークで活躍中のヴォーカリスト、ベッカ・スティーブンス。
ブラッド・メルドーの曲ではカート・エリングとともにヴォイスとして参加していましたが、彼女のジャズ・ヴォーカルです。ピアニストのイーラン・メーラーと奏でるのは
♪”But Beautiul”
ブラッド・メルドーとともに、現代ジャズシーンの最重要ピアニスト、
ロバート・グラスパーも1曲。
今回は伝説的なオルガン・プレイヤー、ドクター・ロニー・スミスと共演した
♪”Play It Back”
2016年ドクター・ロニー・スミスのアルバム「エヴォリューション」に収録されています。
ジャズ・ヒストリー、最終回のラストは、八島さんに刺さりまくった
スナーキー・パピーのキーボーディスト、コリー・ヘンリーのライヴから♪”NaaNaaNaa”(ジャケット写真:UCCU-1513)
♫ジャズは古い音楽でもなく、新しい音楽でもない。
『今』の時代『この瞬間』をあらわす音楽。
結局、何がぐっとくるか、選ぶのはそれぞれ。♫
と、八島さんは語っています。
来週は、ボブ・ジェームスを特集します、お楽しみに!