防災をより身近なものとしてとらえるために、東京とその周辺の各自治体の防災の取組みについてお伝えしています。
自治体ごとの防災対策は、それぞれの地域の特徴や注意すべき点などを踏まえて、
さまざまな独自の取り組みが行われています。
今回は三鷹市です。
地域の課題と取組みについて、市の防災担当課長に話していただきました。
とくに若い世代の市民のみなさんに防災に関心を持ってもらって、
いざというときに共助の担い手になってもらうことに力を入れています。
例えば、多くの小学校で児童のお父さんを中心とした「おやじの会」という組織が、
夏休みなどを利用して一泊二日の防災キャンプを行っています。
子どもたちと一緒になって、校庭にテントを張ったり、体育館に避難所を設営したり、炊き出しをしたり。
こういった防災活動を「楽しく防災」を合言葉に実施しています。
また、中学生の防災教育にも力を入れています。
仮設トイレの組み立てや、負傷者への応急手当・担架搬送、避難所の設営などの防災技術を身に着けてもらっています。
さらに、中学生全員に普通救命講習を受講させ、AEDの使い方や心肺蘇生法などを学んでもらっています。
地域の防災の担い手である、町会や自治会の高齢化が進んでいく中で、
自分たちのまちを自分たちで守る、防災力を高めるための取組みです。
そして、幅広い層の市民の方たちに防災力をつけてもらうため、このような取組みもしています。
「防災出前講座」という制度があります。
市民のみなさんが普段活動しているグループや団体に声をかけてもらって、
われわれがそのグループの活動している場所に出向いて、
みなさんの日常生活に応じた防災対策を指導・助言しています。
たとえば、赤ちゃんを連れている子育て中のママたちの集まりに呼んでもらって、
ちいさな子どもがいる中での防災対策について助言や指導などをしています。
普段の生活の中でどのような防災対策ができるかは一律のものではないので、
(それぞれの日常生活に応じた防災対策を指導・助言する出前講座は)市民のみなさんに好評をいただいています。
世代や、生活スタイルに合った防災のヒントが見つかるかもしれません。
日々油断することなく災害に備えるためのキーワードは「日常」だと防災担当課長は言います。
食料や日用品を無理なく備蓄する方法などについてもわかりやすくアドバイスしてくれそうです。
興味を持った方は、市の防災課に問い合わせてみてください。
また三鷹市には、市民の防災意識を高めるのに一役買っているキャラクターがいます。
三鷹市には「じじょまる」という公認防災キャラクターがいます。
「自分の命は自分で守る」という防災の基本である「自助」の意識を市民の皆さんに高めてもらうために誕生しました。
児童や生徒には大人気のキャラクターで、防災訓練や防災イベントの際には、会場で防災のPRに活躍しています。
その「じじょまる」がPRしていることのひとつが「
防災行政無線 自動電話応答サービス」です。
雨や風が強くなっているとき家の中などにいると、
屋外のスピーカーから流れる防災行政無線が聞き取れないことがありますが、
そんなときに通話料無料のフリーダイヤルで確認することができます。
番号は0120-119-921です。
携帯電話からも利用できますので電話帳に登録しておくと便利ですね。
また、防災情報などを市がメールで配信する「
みたか安全安心メール」に登録しておくと安心です。
ツイッターを使っている方は、
三鷹市の公式アカウントもフォローしておきましょう。
災害時、正しい情報をタイムリーに受け取ることがあなたを助けることになります。
そして、
防災マップや
ハザードマップで普段から身の回りの防災情報を確認しておくことも忘れないでください。
≪関連リンク≫
・三鷹市HP 防災関連情報
https://www.city.mitaka.lg.jp/c_categories/index04001.html