これからの時代の主役となる「Z世代(10代~22歳)」と「ミレニアル世代(23歳~38歳)」にフォーカス。アメリカの若者たちが普段何を考え、何に影響を受け、どうした性質や特徴があるのか、さらにグローバルビジネスや海外進出企業も知りたいこれからの消費動向について、ミレニアル・Z世代評論家のシェリーめぐみが座談会形式で彼ら、彼女らの本音を引き出していく。
☆シェリーさんのPresident記事はこちらから!
今回はNYのZ世代の最新ファッションについて
<本記事を要約すると…>
●9月から待望のBack to schoolを果たすNYのZ世代にとっての楽しみは「ファッション」。NYのZ世代にとっては、いわゆる"アスレジャー"が日常のスタイルとして定着した。
●一方で、「ステイホーム期間中は何もおしゃれできなかったので、この秋は思いっきりおしゃれしたい!」という人も。最近のNYでのヘアスタイルのトレンドは、なんとピンクヘア。最先端は「ローズゴールド」と呼ばれるピンクがかったブロンドがトレンド。髪色を明るくして気分も明るくしよう、というマインドがヘアスタイルにも現れている。
●アメリカのパンデミックは、「人生は短い」ということを若者にも印象付け、死生観にも変化をもたらしている
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綿谷エリナ:綿谷エリナのOn The Planet 。この時間は「NY Future Labミレニアル・Z世代研究所」です。
ヒカル:Hi I’m Hikaru.
メアリー:Hi I’m Mary.
ケンジュ : Hi I’m Kenju
ミクア: Hi I’m Mikua, welcome to New York Future Lab 2021.
綿谷エリナ:
今夜もニューヨーク在住のジャーナリストでミレニアル世代とZ世代評論家・シェリーめぐみさんと電話が繋がっています。シェリーさん!
シェリー:
エリーさん! こんばんは~!
綿谷エリナ:
こんばんは!
シェリー:
今夜も宜しくお願いします。
アメリカはここのところハリケーンが多いんです。今週初めにハリケーン「アイラ」が南部のルイジアナ州に上陸しました。上陸したときは「カテゴリー4」、すなわち風の速さが秒速70メートル。
綿谷エリナ:
秒速70メートル!?それは信じられない、想像も出来ない速さですね…
シェリー:
ものすごい風で多くの住宅が破壊されただけでなく、雨もすごく降ったので広い範囲で街が水没したり停電したりと甚大な被害が出たのですが、まだ全貌がつかめていないんです。で、残りの熱帯低気圧がこれから明日の朝にかけてNYを通過します。やはり大雨や落雷に注意するようにという予報が出ています。
綿谷エリナ:
落ち着かない夜ですね。
シェリー:
先週も来たんですよ、実は。ハリケーン。そういう季節なのですが、NYでは月曜日から全米オープンテニスもスタートしているんです。ちょうどこの時間、大坂なおみ選手が2回戦やっているはずだったのですが、相手選手が棄権して不戦勝になったんです。3回戦に進めて良かったんですけど、試合を楽しみにしていたファンとしてはちょっとがっかり。
綿谷エリナ:
そうですよね。彼女のプレーを見たかったって言う方も多かったでしょうし。
ハリケーンのことも非常に気にはなりますけど、先週はミレニアル&Z世代からしたら学校も始まるし、、、という話題でした。今日はどんな話題ですか?
シェリー:
先週はコロナで、「例え新学期が始まっても途中でシャットダウンになるのではないか」など、色々悲観的な発言が相次ぎましたが、そんな中でも何か楽しみはないのかということで聞いてみました。
それがファッション。メアリーとミクアにこの秋何を着るのか、ニューノーマルの通学ファッションについて聞きました。まず大学に入学したばかりのミクアから。
ミクア:I just ordered a bunch of sweat pants and like t-shirts.
シェリー:ミクアはスウェットパンツとTシャツをまとめてオーダーしたそうなんですね。それはなぜ?
ミクア:So it could be just quick and easy. I don’t think if I spend too much time, like planning out of all the outfit, I’m gonna be late, and it’s not gonna work out. So I just bought quick things to put on. Sneakers and comfortable.
シェリー:毎朝服のことを考えていると遅刻しそうなので、とにかく早く、楽ちんで格好がつくといことで、Tシャツとスエットパンツになったそうです。
ミクア:Because my campus is like uphill.
シェリー:ミクアの学校が坂の上にあるというのも、楽ちんな格好の方がいいということね。その服はどこで買ったの?
ミクア:I got my sweats from Pretty Little Things. Just like a popular website now. They have like good quality clothing and it’s not too expensive.
シェリー:プリティ・リトル・シングスというウェブサイトで、質がいい割には高くないそうなんです。あとさっきスニーカーって言ってたけど、どこのスニーカーかな。
ミクア:I used to like like Nike, and things like that. But now I’m getting into like Converse. But I’m really liking New Balance. So I think that’s something I’m gonna get into because it’s so comfortable.
シェリー:もともとナイキが好きだっただけど、最近はコンバース、もっと好きになってきたのがニューバランスだそうです。履きやすくて楽ちんだから。
ミクア:I just got a bag from Herschel, a bookbag cause I heard it’s a really popular.
シェリー:あとはハーシェルのブックバッグ、バックパックですね。買ったそうです。
綿谷エリナ:
へ~そうなんだ!ミクアはおしゃれなイメージがあるから、今おしゃれな子はこういうスタイルの子も多いんですかね?
シェリー:
ね!やっぱりスエットパンツなどを街で着るアスレジャーと呼ばれるスタイルは、パンデミック前から人気でしたが、仕事も学校もリモートが定着するとジーンズやレギンズと同じ様に完全に日常のスタイルになったと。
あともう一つ、オンラインショップの:Pretty Little Thingはイギリス発でここ数年アメリカでも人気が上がっているんです。
綿谷エリナ:
へ~!あとでちょっとチェックしてみよ。
シェリー:
是非チェックしてみて!では大学院に進んだばかりのメアリーはどんなスタイルなのかな?
メアリー:I think I’m gonna go completely opposite. I’ve been too much like not trying basically for 2 years now. I’m like I really wanna try to look nice so I’m gonna try to wear make-up and wear nicer clothing.
シェリー:メアリーはミクアと全く逆で、1年半全く何もしていなかったので、この秋は思い切りおしゃれしたいそうなんですね。だからメークもちゃんとしておしゃれな服を着たいそうです。
メアリー:I’m probably gonna be hell of uncomfortable thinking about it. Especially since then I haven’t done so much exercise.
シェリー:でもかなり苦しいかもしれない、というのはエクササイズも全然していないから。服がきついってことですかね。じゃメアリーはどこで服を買っているんだろう。
メアリー:I haven’t buy much in clothing. Whatever I have bought is like from Amazon just really cheap dresses. They are actually surprisingly comfortable I just wear them all the time.
シェリー:正直ほとんど服買ってなくて、買ったものはアマゾンですごく安いワンピースを買って着ていたそうなんですけど、意外にもとても着心地が良くて、いつもそれを着ているそうなんですよ。
メアリー:But other than that, I just have my Uniqlo stuff and stuff from H&M.
シェリー:あとはユニクロとH&Mかな。他に何かおしゃれのポイントはあるのかしら。
メアリー:I’m thinking of dying my hair. I’m thinking of some ombre pink stuff happening.
シェリー:髪を染めようと思っている。ピンクのオンブレにしたいそうなんですね。なんでそのスタイル?
メアリー:Cause this pandemic has gotten me very sad and thinking about like life is short and I wanna look as pretty as possibly can kind of.
シェリー:このパンデミックで悲しい気分になることが多かったから。人生は短い、だからベストの自分、一番綺麗な自分になりたいと思ったそうなんです。
綿谷エリナ:
え!?メアリーっていま何歳ですか?大学院ってことは・・・
シェリー:
23歳です!
綿谷エリナ:
OH MY GOD!
シェリー:
もうこの年で「人生は短い」って思わせるって、パンデミックの影響は小さくないですよね。でもパンデミックで実際1年半くらい平均寿命が短くなってしまったんですよ。
綿谷エリナ:
ああ、そうか。そうなんですね…
シェリー:
そういう影響もあると思うんです。今もそうですけど、パンデミック中は「内側から健康になりたい」とセルフケアする若者がとても増えたけれど、やっと外に出られるようになって「今度は外側も!」という気持ちも共通したものかも知れません。
このね、メアリーが「オンブレにしたい」と言っていた「ピンクのヘアー」は去年からトレンドなんです。
綿谷エリナ:
ふーん!
シェリー:
ブルー、グリーンも人気なんですけど、特にピンクはパンデミックの色と言われるほどの人気で、去年は多くのセレブもピンクヘアに。それが今年も引き続き人気で、最先端はローズ・ゴールド、つまりピンクがかったブロンドヘアがすごい人気なんです。これがね、去年たくさんのセレブ、カイリー・ジェンナーとかケイティ・ペリーとかがこの髪色にしたんですけど、この秋最大のトレンドヘアカラーはまさにそのブロンド。とにかくヘアを明るくして気分も明るく!ということみたいです。
綿谷エリナ:
まあ分かる気がしますよね!カバンとか服装とかも、明るいものにするとウキウキするというのはすごくわかるような気がします!
シェリー:
特に顔の周りっていうのはすごく大事だって言われるわけですよ。それで明るい色がトレンド、ということで、メアリーがどんな風に染めるのかも注目です。
綿谷エリナ:
そうですね!変身したらまた教えてください。シェリーさん、今週もありがとうございました!!!
シェリー:
ありがとうございました!
綿谷エリナ:
そしてNY Future Lab、JFNアプリAuDee そしてSpotifyでもぜひチェックしてみてくださいね。次回もお楽しみに。