今月が最終月 Last Monthの"Jazz & Vocal Night"
今回は1年ぶりに音楽ライター、早田和音さんをリモートでお迎えしました。
早田さんが行方均さんの名前を意識するようになったのは1985年だったそう。
ブルーノート・レコードが復活した1985年、「完全ブルーノートブック」の本で、
名前を知った行方さんは、早田さんの「ジャズの水先案内人」のような方でしたとのこと。
行方さんが、最もブルーノートらしいアルバムとして紹介していたティナ・ブルックスの
「バック・トゥ・ザ・トラックス」。
テナーサックス奏者のティナ・ブルックスが、1960年に録音したアルバムのタイトル曲
♪”Back To The Tracks”
行方さんがプロデュースしたフェスティヴァル、1986年から10年間
8月末に山中湖畔で開催されたマウント・フジ・ジャズ・フェスティヴァル。
1991年8月28日、キューバのピアニスト、ゴンサロ・ルバルカバが
行方さんの提案で演奏したジョン・レノンの曲
♪Imagine
ここからは、”JAZZ LIFE”10月号で紹介されている作品を。
9月8日に「シルヴァー・ライニング・スイート」というアルバムを発表した
世界的ピアニスト 上原ひろみ。
彼女は危機に陥っているライヴシーンの救済のため、昨年の8月からブルーノート東京で
“SAVE LIVE MUSIC” というタイトルの長期公演を継続的に行なっていますが、
そのひとつが、ピアノ+弦楽四重奏 という編成でした。
その演奏に手応えを感じて制作された「上原ひろみ ザ・ピアノ・クインテット」の
アルバムから、SAVE LIVE MUSIC のコンサートでは毎回アンコールに演奏されている
♪”Ribera Del Duero“
”JAZZ LIFE”10月号の表紙を飾る“DIMENSION”
ギタリストの増崎孝司とサックス奏者の勝田一樹のふたりによる
22日に発売されるアルバム「32」からハイテンションなナンバー
♪” FREE XONE”
日本のベテラン・ベーシストを2組
まずは、井上陽介
ハンク・ジョーンズやロイ・ハーグローヴ、フィル・ウッズ、リー・コニッツら
海外ミュージシャンや、小曽根真、大西順子、大野雄二ら
日本のトップ・アーティストと数多く共演しているベーシストです。
10枚目のリーダー・アルバム 『ネクスト・ステップ』のタイトル曲
♪”ネクスト・ステップ”
井上陽介と同じく57歳のベテラン、金子健。
9月22日にアルバム「シルヴァー・ライニング」をリリースします。
“シルヴァー・ライニング” とは、雲の切れ目から射し込む光のことで、
困難な状況に現れる希望の光を表しています。
金子健率いるケンズ・トリオ・プラス・ワンで、
♪”Lulu’s Back in Town”
ラストは今回の“JAZZ LIFE”に、トランペット・ソロの楽譜が掲載された
ブルーノートの名トラペッター、ドナルド・バードの
♪“Lover Come Back to Me”
ブルーノート・レコードの素晴らしさを教えてくれた行方さんに感謝しつつ
選曲されました。
来週は、ユニバーサル・ミュージック ジャズ担当プロデューサー
斉藤嘉久さんが出演。
「ジャズ・ジャイアンツの未発表アルバム」を特集します、お楽しみに。