2021.11.10 ~ ゲスト:大野雄二さん③

第372回  ゲストは、先週から引き続き、大野雄二さんです。



今週は、映画音楽を手がけるようになった経緯のお話から。

CM音楽をやっている中で、1970年頃からは
テレビドラマなどの劇伴を手がけるようになった大野さん。
1976年には、メディアミックス戦略で業界を変えた、
映画監督・プロデューサーの角川 春樹さんから急遽連絡が入り、
映画をやらないか、と誘われたのだとか!

そこで担当されたのが、映画『犬神家の一族』でした。

大野「監督が市川崑さんで、音楽作って聞かせたら、
   全部ダメだって言われて(笑)」

杏子「えー!(笑)」

松室「それどうされたんですか?!」

大野「サントラは、角川春樹さんがOKって言ってるから、
   まぁ、出すことはできたけど、
   そのあと映画音楽をサントラ後に録ったら、その時は全部NG。
   すべて、地の底からグチャ〜っていう嫌な音にして!って(笑)
   作る時に一番気を付けていたのは、メロディはキレイで美しく、
   使う楽器を怖くしようと。」

テーマ曲『愛のテーマ』でも、打弦楽器のダルシマーを使用しており、
より奇妙で、怖い音になっているとか。
大野さんが手がけたこの『愛のテーマ』は、強い印象を残し、
45年経った今でも、多くの人の記憶に残り続けています。


当番組のディレクターが大好きな、『ルパン音頭』を歌った
三波春夫さんとのエピソードもお話くださいました!

もともとは、イギリス・ロンドンのロックポップバンド:Bay City Rollersで
映画ルパンの楽曲作りをする予定だったそうですが、頓挫...
そこで、映画公開が『夏 = ”盆踊り” 』という発想で
アニメーション製作会社の社長の提案で、三波春夫さんに!!!

大野「歌入れの時が面白くって!
   スタジオに着いた途端に、掃除のおばさんみたいな人にまで、
   全員に『三波春夫でございます』って言いながら
   栄養ドリンクを配った!!さすがだと思って。」

杏子「すごいーー!あはは!」

大野「それからスタジオの中に、ござ敷いて、座布団敷いて、鏡台置いて、
   自分の陣地を作って、呼ばれるまで座ってるの!
   楽屋がないとダメな人だったみたい」

松室「スタジオ楽屋ないですもんね(笑)」

大野「それで、いざ歌ったら。これが1発目からOK!完璧!
   でもそのあと、三波さんが僕のところに来て
   『先生。ここの伸ばしは、今7拍でしたが、
    いかようにもなりますので、おっしゃってください』って。
   あんなすごい人なのに、俺のこと先生って呼んで」

杏子「うわーーー!すごい。大野先生はおいくつの時ですか?」

大野「36歳とか37歳くらいかな。
   1回でOKだったけど、そうもいかないので、3回くらいでOK。
   2曲やって、計6回。本当すごい、完璧なんだけど...
   一ヶ所、ディスコっていう単語が『デシコ』になっちゃってね。
   まぁ、それはそれでOKなんだけど、三波さんが
   『すみません。うちの息子か娘なら歌えるんですけど』って言われてね。
   こっちはもう、なんでもOKだから。今でもそのまま。」


最後に、大野さんの ”人生のSpice" について伺うと、
『くだらないこと』と教えてくださいました。

大野「人があんまり見ないような、地上波の人気の無いようなの見る。
   なんかそこで、くだらない事を知るとすごく嬉しいの。
   だから、くだらない時が達成された時が、人生のSpiceになるかな」

大盛り上がりの3週間でした! 大野さん、ありがとうございました!


来年1月27日、28日には、東京国際フォーラム ホールAにて
「~大野雄二 80歳記念 オフィシャル・プロジェクト~
 映画『ルパン三世 カリオストロの城』 シネマ・コンサート!
 and 大野雄二・ベスト・ヒット・ライブ!」が2DAYS開催予定です。

▼詳細はこちら
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