防災 FRONT LINE

防災 FRONT LINE

記事コンテンツ

【東京プラス】 武蔵野市 ~ 地震も水害もまずは在宅避難の備えを!市民防災協会によるサポートも

毎週土曜日オンエア「防災FRONT LINE」のスピンオフ版。
東京都内や周辺の区市の防災の取組みを、自治体ごとにピックアップして紹介します。

防災をより身近なものとしてとらえるために、東京やその周辺の各自治体の防災の取組みについてお伝えしています。
自治体ごとの防災対策は、それぞれの地域の特徴や注意すべき点などを踏まえて、
さまざまな独自の取り組みが行われています。

今回は、武蔵野市です。
地域の防災上の特徴を、防災課長に伺いました。

武蔵野市は、地勢的に比較的安全な場所にあるということが言えます。
たとえば地盤については、関東ローム層の地盤の上に武蔵野市がありますので、
市内にはガケ崩れを起こしたり、液状化現象を起こしたりということは、ほぼ無いというような場所になっています。
また、荒川や多摩川のような大きな河川は流れておらず、氾濫により長期間浸水被害を引き起こすような河川はないので、
比較的安全な土地に恵まれているのが特徴と考えています。


このように武蔵野市は比較的安全な環境ですので、
地震や水害などに際して、市では、自宅が安全ならそのまま自宅で生活する「在宅避難」を推奨しています。

具体的なポイントについてですが、水害に関しては、武蔵野市の方で浸水ハザードマップを配布しています。
まず、自宅と周囲の地理的な特徴をハザードマップで確認していただき、
もしハザードがかかっているような所であれば、土のうを事前に用意したりとか、
雨が強く降ってきたら地下室などの地下空間に近づかないとか、
万が一、浸水した場合は上のフロアに避難していく「垂直避難」が有効です。
また地震についても、例えば、建物の耐震化をする。
家具が倒れないような、転倒や落下・移動防止の対策。
あるいは窓ガラスが割れても大丈夫なように、窓ガラスの飛散防止対策。
そして、できれば1週間分の食料・水・災害用のトイレを備蓄していただいて、
避難所に行かなくても避難生活を継続できるように、日ごろから準備を進めていただければと思います。


自宅の安全を確保するための準備をしたり、備蓄用の防災用品などを購入したりしたい市民のために、
武蔵野市では、常設のサポート体制も整えています。

武蔵野市民防災協会」というのを設置していて、
市役所の西棟1階に事務所があり、備蓄用の食料や家具転倒防止金具などの販売も行っています。
販売するだけでなく、わからないことや困りごとの相談についても職員がお聞きしてお答えしています。
防災用品を実際に手にしたり、職員から知識を得たりすることもできますので、ぜひご来店いただければと思います。


市役所に常設しているスペースとしては、かなりの面積を割いて商品を並べていますので、
行って、手に取ってみるだけでも、ずいぶん参考になりそうです。





また、災害への備えについては、市が作成した防災ハンドブックが、わかりやすくとても参考になりますので、
ぜひ一度読んでおいてください。市のホームページから閲覧できます。

また、地震や台風などの際に最も重要なのは情報だということで、武蔵野市では様々な方法で市民に情報を伝えています。
防災行政無線で伝えるような内容を、ツイッターフェイスブック、LINE(@musashinocity)といった
SNSでも発信しますので、ぜひフォローしておきましょう。
また、市が防災情報などを発信するメール配信サービスに登録しておけば、
スマホやパソコンにプッシュで届くので安心です。
市内にあるコミュニティFM「むさしのFM」でも武蔵野市の災害情報を伝えます。周波数は78.2MHzです。
ラジオは必ず用意しておいて、こちらも聴けるように準備してください。

≪関連リンク≫
武蔵野市 防災HP

コンテンツ一覧

17日水曜日の 愛媛・高知の地震 ~専門家の解説~ 音声

17日水曜日の 愛媛・高知の地震 ~専門家の解説~

熊本地震からまもなく8年 音声

熊本地震からまもなく8年

4月3日に発生した台湾東部の地震 音声

4月3日に発生した台湾東部の地震

ご家庭でできる水の備え 音声

ご家庭でできる水の備え

能登半島地震 被災地の声 ~輪島の海女さん 音声

能登半島地震 被災地の声 ~輪島の海女さん

津波から生き抜く じぶん防災プロジェクト 音声

津波から生き抜く じぶん防災プロジェクト

東日本大震災から13年 ~被災地復興の今~ 音声

東日本大震災から13年 ~被災地復興の今~

車中泊をせざるを得ない時に気をつける事 音声

車中泊をせざるを得ない時に気をつける事

能登半島地震 被災地の声 輪島朝市 遠島孝子さん 音声

能登半島地震 被災地の声 輪島朝市 遠島孝子さん

亡くなった方の約8割が「災害関連死」…発生から8年が経過した「熊本地震」を振り返る 記事

亡くなった方の約8割が「災害関連死」…発生から8年が経過した「熊本地震」を振り返る

「東日本大震災」で得られた“経験”“教訓”が薄れている? 冊子「津波から生き抜く じぶん防災プロジェクト」で命を守る方法を再確認 記事

「東日本大震災」で得られた“経験”“教訓”が薄れている? 冊子「津波から生き抜く じぶん防災プロジェクト」で命を守る方法を再確認

台湾で「最大震度6強」の地震が発生…地震の多い台湾と日本の“共通点”とは? 記事

台湾で「最大震度6強」の地震が発生…地震の多い台湾と日本の“共通点”とは?

水道水を備蓄するとき「煮沸」しなくても良い!?もしもの「在宅避難」のために“家庭でできる水の備蓄法”を解説 記事

水道水を備蓄するとき「煮沸」しなくても良い!?もしもの「在宅避難」のために“家庭でできる水の備蓄法”を解説

能登半島地震“被災地の声”「海女さんにも仕事を与えてほしい」石川県・輪島市在住のベテラン海女が切実な思いを語る 記事

能登半島地震“被災地の声”「海女さんにも仕事を与えてほしい」石川県・輪島市在住のベテラン海女が切実な思いを語る

東日本大震災から13年…福島・双葉町はようやく「復旧から復興のステージに」被災地のいま 記事

東日本大震災から13年…福島・双葉町はようやく「復旧から復興のステージに」被災地のいま

「100円ショップ」の商品でも対応可能!すぐに始められる「防災対策」とは?専門家が解説 記事

「100円ショップ」の商品でも対応可能!すぐに始められる「防災対策」とは?専門家が解説

「エコノミークラス症候群」に要注意…災害時“車中泊”をせざるを得ない場合に気をつけるべきことは? 記事

「エコノミークラス症候群」に要注意…災害時“車中泊”をせざるを得ない場合に気をつけるべきことは?

“能登半島地震”被災地のリアルな声を紹介「早く輪島朝市が復興して、また働けるようになれば…」 記事

“能登半島地震”被災地のリアルな声を紹介「早く輪島朝市が復興して、また働けるようになれば…」