予約管理システム「トレタ」!業界のIT化を進めた立役者

ゲスト:株式会社トレタ 中村仁さん



『お店ラジオ』にようこそ!

今週も、事業投資家の三戸政和さんと、スマレジ代表の山本博士さんが、根掘り葉掘り聞きたいことを聞いています(笑)

ゲストは、株式会社トレタの中村仁さんでした。
トレタは、飲食店向けのITサービスを提供している会社です。
その代表取締役である中村さんは、飲食界隈でとても有名な方なんですよ。

まず「トレタ」というITサービスについて。
簡単に言えば、飲食店の「予約管理」をiPadのアプリでやりましょう!というシステムです。

これにより、オンライン予約が可能になって、飲食店はストレスなくスムーズに予約・顧客の管理を行うことができます。
ここ数年、オンラインで予約できるお店って増えましたよね? 最近では、もはや当たり前という感覚さえあります。
そのオンライン予約をお店に根付かせた人物こそ、中村仁さんなんです。
中村さんは、2013年から今まで、8年間ずっと「オンライン予約の店を増やす」ことに尽力してきました。

一体なぜなのか?

実は、中村さんは、もともと飲食店も経営されていて、昔そこでレセプションとして予約の電話を受けていたことがあります(社長なのに…)。
当時は、ちょうどTwitterが盛り上がりを見せてきた頃。
中村さんはお店で、おそらく国内で最初となるTwitterでの予約受付を始めました。
すると…、
来るわ来るわ!中村さんのTwitterの個人アカウントに、知人から一般客まで、たくさんのお客様から予約が殺到!!
その裏側では、中村さんが自ら「この日、席空いてる?」と、お店に予約の電話をしていたそうです。
これには三戸さんも思わず、「単なるコンシェルジュをやっていただけw」とツッコミ!笑
入り口こそ当時流行りのTwitterでしたが、そもそも大元の予約台帳を紙で管理しているので、結局お店に確認の電話をしなきゃいけない。日々、予約の受付だけで時間が過ぎていく…。
そんな毎日の中で、中村さんはこう思ったそうです。

    

「これは無理っ! クラウドで管理できるようにしないといけない!!」
まだクラウドも普及しておらず、iPadも出てきていない、2009年のことでした。
その後、テクノロジーの進歩によって「今なら作れる!」と考え、冒頭で説明した「トレタ」というITサービスを作ります。
つまり、中村さんご自身がお店を実際に経営していて分かった「飲食店が抱えている課題」を解決するため、システム作りのほうに向かったんですね。壮大な計画です。
現在、飲食店は国内におよそ30万〜50万店舗。
そのうち「予約」を受け付ける業態の店が10万店舗ほど。
その10万店舗の中で、3割〜4割が“紙の予約台帳”を捨てました。
つまりトレタのシェアは、3分の1ぐらい。
中村さんが情熱を持ってやり通した結果です。
コロナ禍で業績が著しく落ち込んだときにも、
「短期的には辛いけど、長期的にはすごく追い風になっているはず」
「そこに向けてちゃんと準備を進めよう」と、従業員を励まし続けました。
そしてコロナは、お店を取り巻く人々の意識も変えたと言います。
長期にわたる休業・時短要請で、いよいよ固定費を削らなければいけなくなり、お店を取り巻く人々の間で、今人間がやっている仕事を機械化させよう!という考えが増えたそうです。

そういった意味でコロナは、
「飲食業界のIT化の時計の針を、5年〜10年早めたと思う」と、
中村さんは語ってくださいました。
機械化については、人と人のコミュニケーションがなくなるのでは?という懸念もあると思います。
しかし、機械化の代表的なお店“回転寿司”はどうでしょうか?十分人気ですよね?
我々日本人は、中村さん曰く「おもてなしの呪い」にかかっているのかもしれません。
お店を機械化することが、必ずしも顧客体験を損なうわけではない。
楽しいお店を作るために「テクノロジーをどう使うか?」という発想が一番大切。
これが中村さんのお考えです。

最後に、中村さんが思う「経営者に求められること」を伺いました。
答えは…「きれいごとや理想論」。
これをどれだけ本気で語れるか。
それぞれの理想や想いを本気でカタチにするために頑張っている経営者の皆さんを、番組でも応援していきたいです!

★疑問・質問も募集中
この「お店ラジオ」では、三戸政和さんと山本博士さんへの質問もお待ちしております。


    
山本社長ご自身の経営方針など真面目な質問から、これまで買った一番高い物や休日の過ごし方といったプライベートに関するものまで、なんでも聞いてください。

メッセージの宛先は、omise@interfm.jp です。

それでは皆様、またのご来店、お待ちしております!

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