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第五回「エンゼルスの地元の人気解説者マーク・グビザさんが語る大谷翔平選手」

「SHO TIME AuDee」コラム#5

今年のスポーツ界の顔、スポーツ界を超えて世界を魅了した、アメリカメジャーリーグで大活躍した大谷翔平選手の特集コンテンツ「SHO TIME AuDee」。
大谷選手ご本人はもちろん、大谷選手が所属するエンゼルスのチームのみなさんの貴重なインタビューや、私、赤木ひろこが取材して感じたことなどを交えながら、大谷選手の魅力を10回にわたってお届けしていく。
五回目のテーマは「エンゼルスの地元の人気解説者マーク・グビザさんが語る大谷翔平選手」



(現地9月24日日本時間25日にインタビュー)
マーク・グビザさんは、メジャーリーグで通算132勝をあげた実績を持つ元ピッチャーで、現在はエンゼルスの専属解説者をつとめている。ロイヤルズとエンゼルスに所属していた経歴があり、エンゼルスの投手として大谷選手の先輩にもあたる。ご本人がおっしゃるに身長と体重も大谷選手と近く、ほぼ同じ体格なのだそう。
日本でもおなじみのマーク・グビザさん、SNSを通じて、日本では“グビさん”と呼ばれていることも良くご存知で、ご本人も気に入っていらっしゃる。
まずはグビさんにとって印象的な試合、トップ3をあげていただいた。
まずは第三位から。
「第三位は、オークランド・アスレチックスとの3連戦の最後の試合、(9月19日・日本時間20日)早い段階で、ホームランを打たれていた試合で、8回の裏、2アウト満塁で、打者をスプリットで打ち取った瞬間です」
「SHO TIME AuDee」の一回目で、アメリカの宝になった瞬間と題してお送りした、あの試合。MVPコールを背負って、スプリットで打ち取った瞬間のことをあげられた。やはりあの打ち取った後のガッツポーズも印象に残っていると。
ご家族は、一姫二太郎で、長男と長女の方がいらっしゃるグビさん、大谷選手の存在を次のようにおもしろい表現で語った。
「まるで次男坊みたいで、自分の子供のような感覚になります。それだけ強く応援していますし、彼には頑張ってもらいたいです。投手としての難しさも知っていますし、同時に打者であることは、どれだけ彼の肩に非常に多くの人々の期待がかかっていることも知っているので、それがうまくいく時ほど、本当に興奮します」
続いて第二位は、
「第二位は、7月9日(日本時間10日)のシアトルマリナーズ戦でホームランを打った時の事です」

二番指名打者で出場、ライトスタンドの最上段まで飛んだ、飛距離が141.1メートル、打球速度が187.5キロ。マリナーズの左腕・ゴンザレスから打った33号ソロホームラン。
「かつてセーフコ・フィールドだったT-モバイル・パークの3階のデッキに2人のファンが座っていて、彼らは野球ボールが、まさか頭の上を通過するなんてありえないと思っていたんじゃないでしょうか。私もカメラでその様子を見て、“野球ボールがあんなに遠くに行くなんて”と思ったのを覚えています。とても衝撃を受けました」

第一位は、
「そして、今シーズンで最も私のお気に入りの瞬間は、非常に多くの素晴らしい瞬間をもたらしたボストンでの試合です。9回、エンゼルスは、レッドソックスに対して、この試合は、なかなか良い試合運びが出来ていませんでした。バーンズ投手は時速97とか98マイル(156キロから158キロ)の速球を投げるクローザーですが、ペスキーポール(フェンウエイ・パークのライトポール際)を越えてライトスタンドにホームランを打ちました」

5月16日(日本時間17日)三番指名打者で出場し、九回ツーアウトで放った逆転ツーランホームラン!12号。チームは6Vs5で逆転勝利。
試合後に、マット・バーンズ投手は、“大谷翔平は、この惑星にいない“”人生でこれまで誰もそうするのを見たことがない“とコメントした。


MLBにとって大谷選手はどういう存在か?



そして、MLBにとって大谷選手はどういう存在かを伺った。
グビさんは、「ロイヤルズ時代に同僚だった、ボー・ジャクソンのようです」と言われた。
ボー・ジャクソンさんは、大リーグのシーズンが終わったら、半月ほどで、フットボールの公式戦に出ているといった、信じられないほどの野球選手であったと同時に、信じられないほどのアメリカン・フットボールの選手だった。
大谷選手はベーブルースとよく比較されるが、今、同じ時代を生きているグビさんならではの視点、ボー・ジャクソンと大谷選手、二人の姿をオーバーラップさせている。大谷選手が、投げた次の日に、指名打者で打っているのを見ると、野球からフットボールに切り替わったボー・ジャクソンを思い出されるそうだ。

「その理由の一つとして、ファンとして、そこに座っているからです。彼は何をするのか想像できません。翔平がマウンドにいるとき、バッターボックスにいるとき、またはベースにいるときは、スポーツの歴史の中で誰かがこれまでに成しえなかった事をするので、うかうか、席を離れることは出来ません。だから、私はいつもこの2人を比較しています。翔平はいつも、ロバート・デニーロが映画をやっているのを観ているようなもので、他の映画でもそうですが、アル・パチーノの映画とか。 印象的な映画を見るときは、絶対に見逃さないようにしなければなりません。彼は今までに見たことのないことを何度も実現させてきました」

そして、さらに力を込めて、次のように続けた。

「私にとって、彼(大谷翔平)は私の世代のどの選手よりも重要かもしれないと思います。ロベルト・クレメンテからジャッキー・ロビンソンまで、他の選手が存在した事は明らかですが、世界的な舞台で、ご存じの様に、大谷翔平は誰も実際にやっていない事をやっていますから」


ロサンゼルスにとって大谷選手はどういう存在か?

地元のロサンゼルスにとって、大谷選手はどういう存在かを伺った。
「何処へ行っても、彼に対しての興味は、とても大きいです。私はロサンゼルスに住んでいて、面白いのは、私が帰宅すると誰もが翔平がどうであるか知りたがっていることです。彼はどうなの?彼はいい人?と。私がいつも最初に言うのは、“彼が素晴らしい野球選手であることは皆知っていますが、彼は大変良い青年だ“ということです。彼は自分よりずっと若いので、私はいつも彼を青年と呼んでいます。彼はとてもジェントルマンで、どんな場合でも人柄が素晴らしく、笑顔が素敵なので、一緒にいて楽しいと感じますし、ロサンゼルスの視点から見てもそう思います。皆が彼を知りたがっていて、今では皆が彼を知る機会が増えていると思います。今は、ダグアウトなどでも彼を見られるようになり、彼の個性を知ることができます。彼は本当に楽しい人ですよ」


大谷選手ご自身での今シーズン一番盛り上がったプレー



グビさんに今シーズンの印象的な大谷選手のプレーについて語っていただいたが、大谷選手ご本人は、どのように思われているのだろうか?凱旋帰国の記者会見の時には、次のように語られた。

――今シーズンのプレーを振り返って、いちばん熱く盛り上がったシーンは?
「指名打者を解除した試合は、思い出というか、大きかったかなと。個人的にもそうですし、今シーズン最後まで戦い抜く中でも、スタートの1試合としてみんなが不安なくスタートするためには重要な1試合だったかなと思うので。そこをバランスよくスタートできたところはすごく大きなところかなとは思います」

メジャーリーグで初めて「2番・ピッチャー」として先発出場した4月4日(日本時間5日)の今シーズン初登板の試合。まさにリアル二刀流。

――印象に残るホームランは?
「印象に残っているホームラン。この1本というのはないですかね。46本打てたというのがいちばんかなと思います」

46本のホームランはどれも大切で愛おしい。
残した成績、数字は最高にして、最もエキサイティング。
そして最も目が離せない選手。
“MLBの歴史を振り返って、どの素晴らしい選手よりも、大谷翔平は大切な存在”と言われたグビさん。
同じ時代を生きて、同じメジャーリーグの世界で熱狂を作り、同時期の歴史を目撃してきたグビさんならではの説得力のある言葉が、印象的だった。

さて来週は、「マドン監督が語る大谷翔平選手」と題してお届け予定。

赤木ひろこ(メジャーリーグベースボール・リポーター)



「SHO TIME AuDee」#5
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