第325回 志水祐介さん①

ゲストは、ブルボンウォーター ポロクラブ柏崎所属の志水祐介さん。



志水さんは、1988年生まれ。熊本県出身。
筑波大学在学中に、水球男子 全日本代表選抜に選出。
オリンピック男子水球日本代表としては、
2016年リオデジャネイロと、今年の東京大会と、2大会連続で出場されています。

32年ぶりの出場となったリオデジャネイロ大会では、キャプテン務めた志水さん。
このリオ以降、水球全体の認知が上がり、
支援もしていただくことも増えた、と実感されているのだとか。

そして、今年の東京大会では、チーム最年長での出場となりました。

志水「ハードなスポーツなので、身体的に落ちてきます。
   また、日本の水球界は社会人チーム、プロチームが無いからこそ
   スポーツを継続するというのも大変な環境にあります。
   なので、平均年齢が少し若い26歳、27歳くらいです。
   そんな中でも、自分自身でここまで出来るというのを証明したかった、
   という思いもあって、東京大会まで頑張りました!」

今年の東京大会の予選リーグ最終戦で、南アフリカに、24対9で勝利!
なんと、1984年・ロサンゼルス大会以来、37年ぶりの勝利でした。
オリンピックに出場すること自体が厳しく、
今回オリンピック出場国でプロチームが無いのは、日本だけだったようです。

予選リーグ最終の南アフリカ戦では、
志水さんが代表引退を発表したこともあり、チーム全体が志水さんに点をと
たくさんのパスが回ってきた試合だったそうで...

志水「大会のプレッシャーより、皆からのプレッシャーが大きくて(笑)
   緊張感が1番大きかった中で、自分の持っている力を引き出せましたし、
   長年積み上げた経験がシュートに出せたと思います。
   そこからパス?というのもありましたが、皆の愛を感じましたね(笑)
   試合が始まる選手村内でも、チームメイトが泣いて僕の部屋にきてくれて
   ”志水さんとラストになると寂しい”って言ってもらえて、
   本当に嬉しかったです。僕はいろんな人に支えられて、
   仲間にも恵まれて、幸せなだなーと思います。」

今後の日本の水球界は、この勝利でメダルに進む大きな一歩を踏み出し、
これからさらに目が離せない競技となっています!



リオ大会から、東京大会までは延期で、5年ありました。
志水さんにとってこの5年は、”人生のどん底”だったそう。

志水「大きな怪我をした時に、取材や応援がゼロになったんです。
   ”まだ現役復帰しようとしてる”、”やめて指導者の道に”とか、
   ひどい言葉を言われ、心に刺さって立ち直れない時もありました。
   その中でも、見捨てず支えてくださった方々が少なからず居たので、
   その方々のために、東京オリンピックに立たなくちゃいけない、と
   その想いしかありませんでした。恩返しは出場しかない、と。
   自分のためと思ったことは無かったです。」

怪我を乗り越え、オリンピック前の今年1月~5月には、
セルビアの強豪チームにレンタル移籍をされていました。
世界トップチームに初の日本人として移籍する事は、経験も詰めるだけでなく
子供たちにも勇気を与えられると思ったため、決意されたとか。

実際に強豪国であるセルビアは、日本とは全く違う厳しい環境!
プロとして勝ちにこだわることを重要性も感じたのだそう。

志水「自分自身は、幸せな人間だなと思います。
   タイミングもありましたし、先人の苦労の積み重ねがあったから
   オリンピックの地に立てました。夢を支えてくれた人にも出会えて。
   僕は、『努力をし続ける』から夢を叶えられる、と思っているので
   有言実行するために頑張ってこられて、自分も頑張ったと言いたいです!」


来週もまだまだお話伺います!


M. シグナル / Wanima