■作者:石原 寛子(いしはら ひろこ)
■タイトル:「増殖」
■画材・作成年など:クレパス、透明テープ 350 mm×420 mm×50 mm 2019年
■Profile:1999年 京都市出身・京都市在住
石原さんの作品を前にした時、多くの人の目にはただの「セロテープを丸めただけ」の集合体のように映るかもしれません。しかし、その制作過程を知ると大きく印象が変わります。彼女は自分自身の手の平から上腕部にテープを貼付け、それを丸めて、次々と合体させてゆきます。その所作を1年にもわたって続けます。色がついている箇所は、紙にクレパスを塗りつけた後、そこに手をこすりつけて彩色し、テープに色を転写します。彼女は、テープを引っ張るときの音、そのテープを腕に貼付けそこで丸めてゆく感触、その「行為を楽しんでいる」のです。作品はそうした所作の集合体であり結晶ともいえます。
主な出展歴に
「Layer Cakes」(The 5th Floor: 、東京、2021)
「CONNECT」(グンゼ博物苑ほか、京都、2021)
「第9回天才アート展2021- OPEN STUDIOS-」(天才アートKYOTOきたアトリエ、京都、2021)
「第2回京都市障害者芸術作品展 - ウチからソトへ、ソトからウチへ-」(堀川御池ギャラリー、京都、2020)、
他、多数。
天才アートKYOTO
http://tensai-art.kyoto/