今回は武蔵村山市です。
地域の特徴や防災上の注意点について防災安全課長にお聞きしました。
武蔵村山市は、新宿副都心から約30km西側、東京都のほぼ中央北部に位置し、
市北部には狭山丘陵が東西に連なり、麓から南には武蔵野台地が広がっています。
風水害に関しては、本市では災害のリスクが比較的低いと思われていますが、
大雨や短時間に降る強い雨の影響により、市北部ではがけ崩れで土砂が押し寄せてくる土砂災害の危険がある区域や、
残堀川、空堀川、奈良橋川が氾濫すれば、広範囲での住宅の浸水被害が予想されている区域があります。
市内を流れる川についても上流部分にあたるため水害のリスクが比較的低いとされていますが、
危険が無いわけではなく、令和元年の台風19号の際には、初めて災害対策本部が設置され、
実際に600人以上の市民が避難所へ避難しました。
土砂災害の危険が高まった場合、土砂災害警戒区域の近くにある3カ所の避難所が開設されることになっています。
市が作った
ハザードマップで、身の回りの危険や、避難所の場所、
どのような行動をとるべきかなどを確認しておきましょう。
そして、武蔵村山市の大地震への対策についても伺いました。
武蔵村山市への影響が大きく、発生する確率が高いと思われる地震としては「多摩直下地震」があります。
震災時は、避難者が最も集中すると想定される小中学校を避難所として優先的に開設する予定で、
避難者自身による避難所開設や避難所運営方法を示したマニュアルの作成を進めています。
地域住民を中心とした避難所開設訓練を実施していけたらと考えています。
避難所ごとに順次マニュアルが整備されていくとのことですので、家の近くの避難所の訓練にはぜひ参加してください。
マニュアルは市のホームページで見ることができます。
本市の災害時の情報発信については、ホームページ、緊急速報メール、
情報提供サービスメール、
ツイッター、
フェイスブック、防災行政無線など様々な方法で
市民の皆様への情報発信を行っています。
防災行政無線の放送内容を確認できる
自動音声応答サービスや、
令和4年1月からは避難情報等を事前登録した固定電話に合成音声で配信する
電話サービスも開始しました。
このサービスは、固定電話しか持ってない65歳以上の方が対象ですので、
周りにそのような方がいたら知らせてあげてください。
武蔵村山市は、大地震や風水害のリスクが比較的低い方だということですが、
家を地震に強くしたり火事になりにくくしたりするほか、水・食料・日用品の備蓄や、
家具の転倒防止、
いざという時に逃げることが出来るよう避難経路を確保するなど、
災害による被害を最小限にとどめるために出来ることはたくさんあります。
市の防災安全課長は、
「災害時、助けられる側ではなく、助ける側になってください」と市民に伝え続けているということです。
≪関連リンク≫
・
武蔵村山市 防災安全HP