■作者:富田 晃生(とみた あきお)
■タイトル:「commercial」
■画材・作成年など:商品の空箱、透明テープ サイズ可変 2011年-
■Profile:1989年 富山県出身・以降埼玉、京都、大分、福島と転居を繰り返し、現在京都市在住
富田さんはテレビCMなどの膨大な「映像」で見た企業ロゴタイプを元に、厚紙をハサミで切って形を作り、台紙にセロハンテープで巻きつけて固定し、コーティングして制作しています。
作品は、セロハンテープの硬質な質感によって「ロゴ」を映し出す「ディスプレイ」となり、並外れた映像記憶能力を有する彼の「外部記憶装置」へも変貌します。作品の前に立った観客は、個人の記憶を超えて、「日本の30年のCMの歴史」を共有するのです。
制作に用いる厚紙素材は、決して市販の画材ではなく、家庭で用済みとなったあらゆる商品のパッケージ箱を分解して使用します。そのため、富田作品には「個人の消費の歴史」といった側面も有することになります。
主な出展歴に
「Layer Cakes」(The 5th Floor: 、東京、2021)
「第9回天才アート展2021- OPEN STUDIOS-」(天才アートKYOTOきたアトリエ、京都、2021)
「ポコラート全国公募 vol.9 受賞者展 」※オーディエンス賞(アーツ千代田 3331、東京、2020)
「京都・パリ市友情盟約締結60周年記念展覧会 - 描き,紡ぎ,絆ぐ - 」(ARTZONE + MEDIA SHOP gallery、京都、2018)
他、多数。