声優界随一のサイクリスト・野島裕史が、自転車をテーマにお届けしている番組「サイクリスト・ステーション ツアー・オブ・ジャパン」。3月5日(土)〜3月8日(火)の放送は、野島裕史のサイクルコラム「自転車にもドラレコを」をお届けしました。
野島裕史
◆事故に遭ったときの備えとして…
野島:最近、車にドライブレコーダーを付けている方が多いんじゃないかと思いますが、自転車はまだそこまで普及はしていない気がします。でも、交通事故に遭ったときの備えとして、自転車のドライブレコーダーや小型カメラを付ける人が少しずつ増えてきている昨今です。
自転車で配達する方も多いですし、スポーツ自転車で通勤する方や自転車に乗る機会が多いという方は、ぜひ付けておいたほうがいいのではと思います。
いくら自転車マナーや交通規則を守っていても、安全運転していても、やはり事故は起こってしまいます。事故に遭ったときに言いがかりを付けられても困ります。そういったときにサイクルレコーダーを付けていればとても役に立ち、そんなトラブルを解消する証拠映像として使えるのではと思います。
僕はまだサイクルレコーダーを付けていないのですが調べてみました。
ドライブレコーダーと違うところでは、防水やバッテリー駆動、軽量を売りにしていたり……そういったものがサイクルレコーダーの特徴になってきます。
とりあえず僕が調べた範囲だと、100グラム以下が軽量のタイプで、バッテリーの持ちが大体3時間ぐらい。これ以上バッテリーを持たせたいとなると、重量が増してくると。
あと、防水性もしっかりしてくると、やはり頑丈な入れ物になってくるので、若干重量が増してきます。
バッテリーの持ちが3時間あれば、片道1時間ちょっとの自転車通勤をしている方であれば、往復分は持つので十分かもしれませんね。
ただ、ロングライドになってくると3時間では足りないかなと。僕の場合、ロングライドになると5時間~8時間、場合によっては10時間ぐらい自転車に乗ることもあるので、そうなるとサブのバッテリーを用意しなきゃいけないのかなと。ちょっと考えたのですが、バッテリー容量の大きいサイクルレコーダーになってくると、かなり高額になってしまいます。
僕はロングライドをしているときに、旅の記録として「GoPro」で撮影しながら乗っているのですが、それがサイクルレコーダー代わりになるのかなと感じています。なので、ロングライドの場合は、旅の記録&サイクルレコーダーとして使うのがいいのではと思いました。
(サイクルレコーダーを)いろいろと調べたのですが、一長一短あって、まだ「これだ!」というサイクルレコーダーのイチオシ商品がなくて。ちょっと大きかったり、重かったり……防水性能や画質も大事ですからね。例えば、車とトラブルがあった場合はナンバープレートがしっかりと記録されていなきゃいけませんし、どういったものを選べばいいのか。
バッテリーの持ちで判断すると、自分が1日にどのぐらい自転車に乗るのかというところで判断しないといけませんし、それぞれのサイクリストによってサイクルレコーダーの優先順位が変わってくるんじゃないかと思いました。
自転車関連の政策提言をしている NPO 法人自転車活用推進研究会の事務局長が、「新型コロナウイルスで密を避ける移動手段として、自転車は世界的なブームになっている。専用ドラレコの需要は増えていくのではないか」と話しているということもありますし、確かにこれからサイクルレコーダーは増えていくんじゃないかなと思っています。
より良いレコーダーが開発されれば、きっとサイクリストの必須アイテムになることは間違いないと思います。ぜひ、みなさんもサイクルレコーダーに注目してほしいと思いますし、僕自身も良いサイクルレコーダーを見付けたら、この番組でも紹介したいと思います。安心・安全のため、現在のものでもサイクルレコーダーを付けるのは、もちろんおすすめです!
次回3月12日(土)〜3月15日(火)の「サイクリスト・ステーション ツアー・オブ・ジャパン」は、フードカルチャーマガジン「RiCE」編集長の稲田浩さん、声優の勝杏里さんをゲストに迎えて、グルメライドの王道「ラーメン特集」をお届けします。どうぞお楽しみに!