第338回 貴乃花光司さん②

ゲストは先週に引き続き、貴乃花光司さん。

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現役引退後は、貴乃花部屋親方として、
また、日本相撲協会理事として尽力されました。

2020年には、一般社団法人貴乃花道場を設立されています。

「道場とは神棚のある練習場で、
 日本に残って欲しいいなと思って名前をつけました。
 いまでも勉強しているのが、日本の神事や伝統文化です。 
 奥深くて、でもシンプルなもので、僕の永遠のテーマです。
 力士は、『武器を持たない平和の象徴であるべき』、
 という伝統文化でもあるそうなんです。
 そういう文献に偶然出会えたり、見識のある方から見せて頂いたり...
 日々勉強をして、大人も含めた次の世代に伝えて行くことが、
  ”相撲道”だと思っています。」



貴乃花さんというと、2020年に神奈川歯科大の特任教授に就任されています。
講義では、精神の養い方や相撲で感じた”噛み合わせ”についてなど
を話されているのだとか。

「私も現役の時から、歯を食いしばっていましたから、
 奥歯がまっ平なんです。でも、力士はぶつかり合いで
 足の裏をしっかり地につけること、歯の噛み合わせは、
 とても重要だな、と。足の裏と、脳に近い歯は、
 勉強するほど共通項が出てきています。」

また、人に教えるということは、
自身が多く学ぶことがまず大事であると感じている、とも。

「弟子を育てるのは、弟子から学ばないと、個性が活かしきれない。
 怖いのは潰してしまうことです。
 10人いれば全員、育った環境が違いますから、精神的に大変でした。
 稽古場は裸足、冬は寒く夏は暑いですから、
 その子の性分や体調を読み解かないといけないです。
 稽古が終わると、私がグラッとしていました。」

最近では、大学で教える中で
”目標を持つことで目が輝いて生きられる”とも感じているのだとか。


最後に、貴乃花光司さんにとっての元気の源を伺いました。
『ゆったりと!正確に!両足をついた四股をすること』

「朝やると、足の裏から大地のエネルギーを得た気持ちになって、
 体が整って行く感覚があります。
 ゆったりと正確に両足をつくのが基礎です。
 足をあげる四股よりも、基礎の方がつらいです。
 そのキツさを自分に与えるのが、元気の源になります。」

2週にわたり、ありがとうございました!


M. 時代おくれ / 河島英五