http://masatomotamaru.com
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田丸さんは、執筆活動に加え
ショートショートの書き方講座、ワークショップを
精力的に行っております。
講座は、2020年度より小学生国語の教科書に採用され、
シンガポールの日本人学校で初の海外講座もされています。
今回は、杏子と松室の2人も田丸さんの指導の元、
ショートショート作品作りをしてみました!
田丸「今日は、お2人と、僕も入りながら、
1作品の概要を作れればいいな、と思っています。」
松室「緊張していきた...」
田丸「大丈夫です!僕、講座で大事にしてることが1つしかなくて、
『楽しむこと』なので、全然!大丈夫です!」
まずは、1人3つずつ、思いついた名詞を上げていきました。
杏子「キス!先生の作品の中にはあまり出てこなかったから。」
松室「じゃあ、非常ベル」
杏子「...踏切」
松室「えーっと、カルボナーラ!」
田丸「さすがですね~、なかなか出てこない名詞が
お二人とも、どんどん出てきますね。」
杏子「ヘッドホン!今見えたから」
松室「えーなんやろ、横隔膜!ほんま先のこと考えずに(笑)」
田丸「大丈夫です。6つの名詞のうち、僕が1つ選びますので
そこから連想ゲームで、なんでも言ってください。」
田丸さんが指定した名詞は、杏子が最初にあげた『キス』。
そこから、2人が連想したものは...
松室:”最後の”、海辺
杏子:やわらかい、月明かり
そして、次に行うのは、
今上がった名詞を組み合わせ、不思議な言葉を作ること。
例:”発電するタコ”、"熱い冷蔵庫"、"ポカポカする傘"
組み合わせ方法は、キスから連想した物を先におき、
その後に、最初に出した名詞を繋げていきます。
『最後の、横隔膜』『柔らかい非常ベル』
『カルボナーラ月明かり』『海辺にヘッドホン』
田丸「この中から1つ選んで、広げていきましょう。
では、『海辺にヘッドホン』で空想妄想を自由に。」
松室「海辺で落ちてるというより、海辺に聞かせているとか。」
田丸「なるほど!砂浜に聞かせている、いいですね!
では、何を聞かせていると思いますか?」
杏子「自分と恋人の今までのストーリーとか」
松室「そこでは聞こえない音、なんやろ、都会的なもの...」
杏子「私は、音というよりも、会話っていうイメージかなぁ。
ベタだけど、思い出の海で、好きな人との会話が聞こえて、
過去をやり直せる、とか」
田丸「聞かせることで、海にどんな変化がありますか?」
松室「満ち引き?」
杏子「過去に行ける道が出てきたら良いよね~
浦島太郎じゃないけど、海に扉がピロンピロンって」
田丸「その扉を潜るとどうなると思いますか?」
杏子「理想は、幸せだった過去に戻る...でも、過去をみたら
実は相手が浮気しまくってるとか(笑)
あれ?同時期に違う人とも付き合ってる?みたいな(笑)」
こうして出来上がったストーリーをまとめると...
主人公は、長年交際していた男性と破局したばかりの女性。
思い出の海辺で、当時の録音した会話を海に聞かせると
過去に戻りたい、というセンチメンタルな気持ちになる。
すると、海が反応し、海が開き道が出来る。そこには扉が...
海に導かれ、扉を潜ると、過去の海辺に戻ってきていた。
別れた昔の彼と再会したものの、別の女性の影を感じ、
別れたことにポジティブな気持ちになり、
来たの海の扉、道を引き返す。
松室「作業が面白いですね!
自分が物語作ろうと思って考えたら出てこない、
そういう組み合わせが作られるから広がりますね」
杏子「面白いね~!室くんの”都会の音を聞かせる”っていうのも
作ってみたくなるよね」
田丸「おっしゃる通りで、分岐点たくさんあったじゃないですか。
それ全てが正解なんです。これをお聞きの方も
自分で分岐点を選んで作って、投稿していただきたいです」
松室「全部肯定してくださるから、
どんどん出そう、と思いました!」
普段のワークショップでは、ワークシートと活用し、
一人ずつ作品を作っていきます。
参加希望の方は、田丸さんのwebサイトをご覧ください。
田丸さん、3週にわたり、ありがとうございました!
M1. 祝辞 / 浜端ヨウヘイ
M2. 調子乗ってDance ! / 杏子