お宝ファイル NO.29悠久のときを刻み続ける 有岡古墳群

お宝ファイル NO.29悠久のときを刻み続ける 有岡古墳群

善通寺市お宝ハンター 岡 加依子です😎✨

 

謎ボスからの指令(ヒント)

【古墳へGO!】

 

実は善通寺市は「古墳のまち」

毎年4月29日(昭和の日)は市が制定した「古墳の日」

普段は入れない古墳の石室内が一般公開されます。

昨年、一昨年と新型コロナウイルス感染症の影響で中止となっていましたが、

今年は3年ぶりに開催されました😆

 

案内してくださったのは背中で語る。。。善通寺市の古墳王子🤩

善通寺市教育委員会 生涯学習課 文化財・文化振興担当 松浦暢昌さん

 

善通寺市では大小約400基の古墳が確認されており、なかでも有岡地域にある6基の古墳

王墓山古墳、野田院古墳、磨臼山古墳、鶴が峰4号墳、丸山古墳、宮が尾古墳は

3世紀末から7世紀初頭にかけて築造された香川県を代表する古墳。

6基の古墳は、1984年(昭和59)に「有岡古墳群」として国の史跡に指定されました。

 

「有岡古墳群」の中で整備が完了している3つの古墳を巡りましょうということで、

まずやってきたのは「王墓山古墳」

綺麗に整備された芝生の公園のよう🍀

休みの日には近所の子供達が段ボールすべりなどもしているようで(笑)とっても身近な存在。

 

整備される前はミカン畑だったそう。

昭和50年代後半に宅地にしようという計画が出て、じゃあ調査してみましょうとなったところ。。。

大量の副葬品(土器、首飾り、馬具など)が出土!

全国でも殆ど例がないという「金銅製冠帽」も出てきて、こりゃ大変😳

貴重な遺跡であることが確認され、国指定史跡になったのです。

 

出土した副葬品などは現在、 善通寺市立郷土館 で展示されています。

 

「横穴式石室」では県内でも最も古い部類になります。

入り口は鍵が掛かっていて普段は中に入れませんが、センサーに手をかざすと灯りがつき、中を覗き込むことはできます。

年に一度「古墳の日」には入室可能です✨

 

古墳の上に行くと。。。眺め最高🚶‍♀️

善通寺の五重塔や五岳山など善通寺市が一望できます。

 

続いてやってきたのは「王墓山古墳」から車で1~2分のところにある「宮が尾古墳」

7世紀初頭に築かれた装飾古墳で、有岡古墳群の中では一番最後の頃にできたもの。

こちらも古墳公園として整備されていてベンチもあり、ゆっくりできるスポット。

 

この古墳の特徴はなんといっても「線刻壁画」

昭和40年ごろの調査で壁面に線刻画が描かれていることがわかったそう。

馬に乗る人や船など、当時の人たちの暮らしぶりがわかる貴重なもの。

ここまで内容が充実している線刻画は全国的にも珍しく注目を集めています。

 

「武人の像」

ムンクの叫びにも見えなくもない。

 

こちらも石室の中に入ることはできませんが、

外に詳しく解説したパネルや原寸大のレプリカが展示されており、こちらで壁画が見られます🙏

 

宮が尾古墳から車で15分ほど。林道を上って着いたのが「大麻山」のキャンプ場。

その横にある石積みのこれは???

 

「野田院古墳」

積石塚古墳と呼ばれるもので前方部は盛り土、後円部は安山岩を積み上げて築かれています。

有岡古墳群の中で最も古いもの。

積石塚古墳は県内他に、高松市の石清尾山や坂出市にもあります。

 

展望台から見ると「前方後円墳」なのがよく分かります!!

 

風は清々しく、新緑が美しい。。。

標高405m、展望台からは絶景が広がります😆

出釈迦寺の天空の鐘がほぼほぼ同じ高さに見えました。

 

「古墳の日」だけ石積の上に登ることができますよ。

古代ギリシャの劇場のよう✨

 

普段は立ち入り禁止です🚷

 

古墳、お寺、近代建築。。。歴史を感じるものがたくさんある善通寺市。

まだまだお宝が眠っているはず!これからも頑張って探していきます!と語る松浦さん。

私もお宝ハンターとして負けてられないわ🤠

また、お宝発見したら、ご一報くださいね!松浦さん😉

 

有岡古墳群について詳しくは、 善通寺市 生涯学習課のホームページ をご覧ください。

 


お宝ファイル NO29

悠久のときを刻み続ける 有岡古墳群