■作者:吉田拓馬(よしだ・たくま)
■タイトル:「NEED」
■画材・作成年など:ケント紙、ストロー、スプレー塗料 縦220㎝、横160㎝、高さ150㎝ 2008年
■プロフィール
1991年7月10日生まれ。自閉症と診断され、2歳半より就学前まで「あすなろ学園」にて療育を受けました。
幼少の頃から画用紙やストローを使い、怪獣やロボットのオブジェを制作し、
2001年より自由芸術教室「HUMAN・ELEMENT」にて制作を始めました。
2009年より陶芸にも取り組み、制作を行い、その作品の販売も行っていて、
夢はヒーロー戦隊の映画を撮影し、お金を儲けること。
作家のオリジナルヒーロー「サンシャイン戦士・アルティメットクモンガー」に扮し、
希望の園の仲間とともに、各地でショーを行っています。
■作品について
幼少期から画用紙やストロー、お菓子の箱等を使って、怪獣やロボットなどを創ってきた吉田さんが、
2008年、17歳の時にみえ県展・立体部門に出品するため制作した作品です。
画用紙とストローで100近い数の腕が花のように地面から生えているように並べられ、全体を金色で塗りこんだ作品です。
画用紙とストローが中心の作品のためすぐに劣化してしまい、元のかたちをとどめておくことは難しいのですが、
その後、2014年の愛知県高浜市でのボーダレス・アート・コレクション「芸術がほどいてゆく境界」への出品を依頼され、作品を2体復元制作しました。
<受賞・出展歴>
2002~03年に松阪市美術展覧会・彫塑部門にて入選。
2008年には、三重県美術展・彫刻部門にて最年少入選を果たしました。