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椎名さんは、早稲田大学第一文学部卒業。
江戸時代の禅僧の本から、呼吸の大切さを学び、
独自の『ZEN呼吸法』としてメソッド化し、
国内外で姿勢と呼吸の大切さを伝える、呼吸アドバイザーとして
活躍されていらっしゃいます。関連著書は、6カ国で翻訳され
レッスンや講座を各地で開催されています。
杏子「そもそも、呼吸を意識したのは、なんだったんですか?」
椎名「ものすごい、具合が悪かったんです(笑)
遡ること30年前、高校2年の夏に頭痛が始まって
どこの病院にいっても治らず、15年間ずっと
頭痛が治らなかったんです。自分は呪われた身体で
不良品の身体で生まれた、と思ったんです。
その時、綺麗で元気な方に呼吸法をオススメされて...
”内蔵をイメージして” とか言われちゃって、超怪しいと思って(笑)
呼吸なんかで健康になったら、私の地獄はなんだったの?と
思ったんですけど。初めてみたら、1~2週間くらいで、
頭痛や便秘が改善されてきて...どういうこと?と(笑)」
呼吸ならお金もかからない!と、椎名さんが始めた呼吸法は、
調べていくと江戸時代の禅のお坊さん ”白隠” の呼吸法で
300年近く継承されてきた書籍に書かれたものだったそう。
すぐできるものをスタジオで教えていただきました!
椎名「呼吸は、圧倒的に『息を吐く』ことが大事です」
杏子「リスナーさんと一緒にやってみましょう!」
椎名「まずは、姿勢です。
真横から見た時に、頭のてっぺん、耳の付け根、肩のセンター、
そして、太ももの横にある骨:大転子が一直線に、
大地と垂直に並んでいる、という状態を作ってください。
本来、人間が楽な姿勢なので、横隔膜が動きやすくなります。
そこから、鼻から少しずつ、静かに息を吐きます。
鼻の下に人先指を当てて、暖かな息がほんのりかかるくらい。
吸う時も、ふんわり!満ちてくるのを待つくらいの余裕を持って」
杏子「えー!すごい!...何秒くらいで吸ったり吐けば...」
椎名「あんまり秒数は考えず。意識すると身体に力が入りますからね」
松室「確かに!....でも、何秒とか言ってもらった方が
楽ですよね、わかります(笑)」
椎名さんによれば、自身の気持ちがいいと思える、
2割程度の空気を肺に残して息を吐き、
ふわっと入ってくる空気を受けとる...そんなイメージ。
慣れてくると、吐く息はどんどん多くなり、
筋肉を緩めることができる時間も長くなっていく、とのこと。
腹式呼吸がまだうまくできない、という方は、
身体を前に30度ほど倒し、上半身の力を抜いた状態で
お腹・胸に手を当て、動きを感じると良いそうです!
最初は、朝、起床したとき、食事前に10分ほど継続するのを、
3ヶ月続けてみることを推奨されているようです。
杏子「10分!?!長い!」
椎名「大丈夫です!私は今、2分くらいしかやってません!(笑)
でも、最初なので、成果を感じると気合い感じますから。
1日1440分あるんですよ?10分どうでしょう!」
松室「朝、そういう10分をプラスのは、精神的にもいいなぁと思います。
って考えると、朝の10分は短いもんですよね?杏子さん?」
杏子「言ったなぁ?!!?(笑)」
来週も椎名さんにお話伺います。
M1. 大人の階段 駆けおりない? / 松室政哉
M2. One Flame, Two Hearts / 杏子