東京・八王子。都心から電車で1時間足らずで行ける、緑豊かな町。
高尾山や、近年は大学が集まる学生のまちとして知られるように
なりましたが、実は、養蚕と製糸業の、長い歴史のある場所です。
そこから織物業も盛んになり、1980年には
「多摩織(たまおり)」として伝統工芸に指定されました。
東京であることを忘れるような、緑豊かな風景の中に佇む「澤井織物工場」。
その四代目の澤井伸さんにお話を伺いました。
澤井さんは、東京マイスター・現代の名工に加え、黄綬褒章も受章する
まさに多摩織のマイスター。
1900年ごろから養蚕をはじめ、次第に手織りの工場となった澤井織物工場。
振袖など特別な時に着るものと違い、非常に素朴な色合いの中に幾何学模様などが
印象的な多摩織は、一年中、様々な用途につかえるそう。
工場内では、手織りも機械織も行われていて、心地の良いリズムが流れます。
今月は、そんな「多摩織」。そして、伝統を未来に受け継ぐ人々について、
ラジオドラマと共に、お伝えしていきます。
出演声優:まりな、斉藤百香(俳協)
インタビュー出演:澤井 伸さん(澤井織物工場・代表)
音楽:またおいで/rirox
脚本:菊地百恵
劇伴音楽:rirox、マスダヒロナガ