今年も夏が近づいてきましたね。今年は暑いのでしょうか?
今日は、そんな夏にふさわしいクラシックの名曲を、
作曲家の生涯とともに紹介したいと思います。
曲を聞くと涼しく感じるかもしれませんよ?
ピアノを習い始めた頃、好きだった作曲家の1人が、ドビュッシー。
ドビュッシーの音には色を感じました。
絵の具のパレットのように色合いが豊か、またグラデーションも見えてきます。
たとえば、『月の光』。
実はベートーヴェンも同じようなタイトルの曲を作っています。
ご存知、『月光ソナタ』
重厚な音で作られています。
ドビュッシーの『月の光』は、弾いていて、心が踊ります。
次は、どんな展開になるのだろうと引き込まれました。
ドビュッシーといえば、この曲も有名。
『亜麻色の髪の乙女』。
タイトルがロマンティックですよね。
実際のドビュッシーも恋多き人生を送ったそうです。
何しろ、1500通以上のラブレターを送ったと言われています。
レッスンやコンクール、演奏旅行で知り合う女性と次々と親しくなり、
人妻とのトラブル、それを知った恋人が自殺未遂など、
スキャンダルが絶えなかったとか。
性格は気難しかったと言われています。
曲を弾いていると、左手の細かいフレーズまで緻密で、
適当なところで妥協しない、こだわりを感じます。
ドビュッシーの音楽は印象派と言われています。
ルノワールやモネなど、絵画の印象派と同じ時代。
美術界ではチューブ入り絵の具が発明され、
室内でのデッサンから屋外で光を描くようになったそうです。
その印象派の絵画と、やわらかな光を感じるドビュッシーの音楽には
共通点を感じます。
ボードレールやヴェルレーヌら象徴派の詩人に共鳴し、
事物の幻想的なイメージを音で捉えることに務め、
その結果、"印象派の音楽"が生まれたようです。
その他にもドビュッシーの「夏を涼しく感じられるような楽曲」というと・・・
『夢』
『牧神の午後への前奏曲』
『「映像第1集」より”水の反映”』
『「2つのアラベスク」より第1番』 ・・・など
暑い夏の朝に、ドビュッシーの夏に涼しく感じられる曲を聞くと
あなたの一日の始まりを優しく包んでくれるかもしれませんよ。
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