全国、全世界で広まっているストリートピアノ。
コロナ禍で自粛、活動が止まっていましたが、
感染状況が落ち着いたことで再び盛んになるのではないでしょうか?
むしろ、自粛期間に演奏したい思いがたまっていたからか、
コロナ以前より盛り上がっているような気がします。
ストリートといえば、生で初めて見たのはストリートピアノではなく、
ストリートオルガンでした。
パリに行った時、街角でストリートオルガンの音色をよく耳にしました。
手回しオルガンを、おじさんが回しながら歌ったり、
オルガンに合わせて踊る人、またバルーンを作るなどのアトラクションも。
次に印象的だったのは、オーストリアのザルツブルクで見たストリートライヴ。
ライヴといっても、純粋なクラシックです。
橋の上やコンサートホールの入り口などで、
学生さんがヴァイオリンやチェロ、フルートなどを演奏。
橋の上で演奏するバックは美しい山々。
絵になる美しさでした!
ストリートピアノは、あまり見たことがありませんでした。
ピアノは大きいので雨が降ると簡単に持ち運びできず濡れてしまうし、
置けるスペースがないなど、ネガティブなイメージで語られることが多かったので、
ストリートピアノがブームになる日が来るとは思いませんでした。
だからこそ、今、ストリートピアノが増えていることに、心から嬉しく思っています。
現在、日本には、546台のストリートピアノがあると言われています。
北海道には35台のストリートピアノがあって、
私がなじみのある知床、斜里町(しゃりちょう)の「道の駅しゃり」にもあるんです。
北海道といえば、江別市(えべつし)のストリートピアノを飛び入りで演奏。
そのほか、東京や神戸、大阪などで、ストリートピアノを何度も弾きました。
また、故郷豊中では、ストリートピアノ親善大使に任命されていて、
演奏はもちろん、ますます多くの街で弾いてもらえるよう、
力を尽くしていきたいと思っています。
ストリートピアノを演奏する目的は、さまざま。
街の人に聞いてほしいというのはもちろん、
発表会の前の度胸試しとして弾く人、
家では大音量で弾けないのでストレス解消に仕事の合間に弾きに来る人もいます。
先日行った神戸では、お母さんに連れられた男の子が弾いていました。
演奏というよりレッスン。
お母さんが途中でダメ出しをして何度も弾かせていて、
厳しいレッスンでした。
ヤマハのオリジナルペイントピアノ、ラブピアノも5号機まで増えている。
演奏できる情報を聞きつけると、
全国どこでも飛行機や新幹線で駆けつけて演奏するファンもいるほど。
もちろん、東北にも多くのストリートピアノがあって、
およそ70台のストリートピアノがあるようです。
◆青森県青森市の観光物産館アスパムには、
青森のアーティストと地域の子どもたちがペイントしたストリートピアノ
◆岩手県大船渡市のBRT大船渡駅「おおふなぽーと」には、
復興支援で寄贈されたピアノに、大船渡高校美術部がペイントしたストリートピアノ
◆宮城県南三陸町(みなみさんりくちょう)の「南三陸さんさん商店街」には、
東日本大震災からの復興を願い、鹿児島市商店街から寄贈されたストリートピアノ
◆福島県浪江町(なみえまち)の「道の駅なみえ」には、
浪江町立津島小学校の閉校に伴って寄贈されたストリートピアノ。
など、様々な場所にストリートピアノが設置されています。
*コロナ禍で使用を中止している場所もありますので、ご注意ください。
私もぜひ、東北の街に行った時に弾いてみたいです。
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