今週も、農林中金バリューインベストメンツ株式会社、常務取締役・最高投資責任者の奥野一成(おくの・かずしげ)さんをお迎えしています。
今回は、農林中金バリューインベストメンツの企業理念について伺いました。
2014年に設立された農林中金バリューインベストメンツ(以下NVIC)の企業理念は“価値に基づく資本配分を通じた経世済民の実現”。
この設立趣意は、ソニーの創業者の一人、井深 大さんが書かれた設立趣意書の素晴らしさに感動した奥野さんが、起業した人の思いや理想が語り継がれ、その会社の原動力となって受け継がれていくために、自分も会社を起こした際には設立趣意書をぜひ作りたいと考えたことがキッカケだそうです。
常に「人」を中心に考える奥野さんの姿勢、それは新卒で日本長銀信用銀行に入行したことで培われました。貸し出したお金が、企業や人の幸せ作りながら大きくなっていくことって素晴らしさを体験したことで「こうゆう金融を行いたい」という仕事の原風景になっているそうです。
世間では、投資に関して短期的に利鞘を取る不労所得といった、なぜがアンフェアなもののようなイメージを持っている人がいまだに多くいるのも事実ですが、長い期間にわたって大きな利益を上げている企業は、それだけ多くの社会問題を解決して多くの人に喜ばれている企業。そんな起業を見極めるために全力でその企業と向き合い、投資することでその会社のオーナーになれば社会が変わると奥野さんは言います。
「利益というのはお客さんに喜んでもらったありがとうの対価なんです」と語る奥野さんのお話を、是非お聴きください。
農林中金バリューインベストメンツ株式会社、常務取締役・最高投資責任者(CIO)
1992年京都大学法学部卒業、日本長期信用銀行入行。長銀証券、UBS証券を経て、2003年に農林中央金庫へ転籍。オルタナティブ投資に従事した後、2007年より「長期厳選投資自己運用ファンド」を開始。2009年、農中信託銀行にプロジェクトを移し、年金基金等外部投資家向けファンドの運用助言業務に従事。2014年、投資助言業務に特化した農林中金バリューインベストメンツに移籍し、現在に至る。ロンドンビジネススクールファイナンス学修士修了。
『企業・投資家・証券アナリスト価値向上のための対話』(共著、日本経済新聞出版社)等著書多数。
ゴンドウトモヒコさん
ボストン大学修士課程修了。専攻は電子音楽とユーフォニアム。
音楽家集団anonymassを結成し4枚のアルバムをリリース。
これまでにYMO, Love Psychedelico, The Beatniks, Chara, UA, くるり, Def Tech他、多数のミュージシャンの録音やライブなどに参加。
蓮沼フィル、METAFIVE、ベーソンズメンバー。
2021年までNHK eテレ『ムジカ・ピッコリーノ』音楽監督。
2022年6月より毎月ソロアルバムリリース!
http://goondo.main.jp/gndsoloworks/index.html
資本主義社会が今の世界経済をここまで大きくした。 これからは企業理念でもある"シンプルかつフラットな情報共有、生産”が より今までの投資家のイメージを変えて、幅広く企業との信頼関係が 作られて豊かな社会が作られていってもらいたいものです。
Naked Lunch / Howard Shore & Ornette Coleman (1992)
ゴンドウトモヒコさん:説明不要の金融投資映画、「ウルフ・オブ・ウォールストリート」の音楽を担当したハワード・ショアの作品。別の映画ではあるが、彼の代表作とも言える「裸のランチ」よりオーネットコールマンとの曲。