第364回 矢井田瞳さん②

ゲストは先週に引き続き、矢井田瞳さんです。

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オフの週末は、のんびりと娘さんと過ごすという矢井田さん。

幼いころから、仕事の現場に連れていたという娘さんも、現在12歳で
音楽や映画、コスメやファッションなど様々なことに興味を持つ年頃!
特に音楽は、自宅リビングにアコースティックギターやウクレレ、
さらには電子ドラムやピアノなどがあるため、身近なものと感じているそうです。

そんな矢井田さんご自身の幼少期は、

母の勧めで水泳教室に打ち込み、水の中にいた思い出が多いのだとか。

「音楽は、父が好きだったので、家具と一体型のレコードプレイヤーがリビングにあって

 否応なく、家族全員で父の好きな曲を聞く、というスタイルでした。
 フォークソングや演歌、スナックで披露するためのデュエット曲とか(笑)

 子供ながらに聞いていて、音楽が好きでした。」

ピアノは幼少期から習っていたものの、ギターを始めたのは大学進学後。
授業の合間にエレキギターを弾いていた同期に憧れ、
すぐにアコースティックギターを購入!すぐに独学で練習し始めたとのこと。

「弾き語りで、知っているコードを増やしていったりして練習が楽しかったです。
 これは今でもラッキーだったと思うんですけど、
 念を込めてオーディション番組に送った1本のデモテープが、
 巡り巡って今の事務所のスタッフさんに届いて...デビューになりました」


今月発売された、12枚目のアルバム『オールライト』に収録されている
駒沢公園”は、まさに東京にある駒澤公園で生まれた1曲です。
歌詞には、12歳になった娘さんからのヒントがたくさん詰まっているとか。

「娘が、4歳とか小さい時は、『何色?』とか答えのある質問が多かったんですけど
 12歳になった今は、ちょっと哲学的な質問になって、『愛と恋はどう違うの?』とか

 歌詞にもある『なんで戦争するの?終わらないの?』とか。

 そういう時にドキッとして。私も小さい時思ったはずなのに、

 大人になって忘れてしまったり、向き合わなくなってしまった自分がいるな、と。
 それに、私の答えを鵜呑みにして欲しくないな、というのもあって....
 まだまだ大変な世の中ですけど、子供たちには、可能性を最大限に伸ばして
 自由に羽ばたいて欲しいという願いを込めて、曲を書きました。」


矢井田さんは、『MY LIFE IS MY MESSAGE』という活動を通じて、
HEATWAVEの山口洋さんと、福島の相馬市に寄り添いながら、
音楽を通じて被災地を応援されてきました。

実は震災直後、音楽の必要性やミュージシャンの非力さなどを痛感し
動くことができなかったのだそう。
それでも、”音楽にしか出来ない役割” を感じ、

ライブを通じて思いを届けることを続けていらっしゃいます。

先日も、東日本大震災・熊本地震復興チャリティーとして行われた

神宮外苑花火大会にご出演されました。

「派手にやって短く終わってしまうよりも、長くできることを続けようと思ってやっています。

 花火大会は3年ぶりの開催で、お客さんが ”花火が楽しみ” って顔から溢れ出ていて幸せな会場で!
 そこでライブさせていただけたのは、私も思い出深い1日でした。
 音楽って、心の中で歌うだけでも元気が出るし、
 タイムマシンのような機能を持ってる素晴らしいものだと思っているので、
 音楽の力はこれからも、信じていきたいです」


最後に、矢井田さんの『元気の源』について伺いました。

「なんだろう...美味しいご飯!(笑)
 作ることも多いですけど、娘とローストビーフが上手に作れて、

 笑顔で一緒に食べている時って本当幸せだし、明日からも頑張ろうと思えます。」



最新アルバム『オールライト』のリリース記念ライブも開催予定です。
▼詳細は、こちら
https://yaiko.jp/news/345136


2週にわたり、ありがとうございました!


M.  駒沢公園  /  矢井田瞳