2022年10月1日

西村由紀江のSmile Wind

8月の末に、用事があり秋田に行ってまいりました。

 

秋田の夏といえば、東北三大祭りのひとつに数えられ、

およそ270年の歴史がある「秋田市竿燈まつり」。

新型コロナウイルスの影響で、3年ぶりに開催されました

 

3年ぶりの開催といえば、

夏の夜空を彩る「大曲の花火」も3年ぶりに開催。

ちょうど日程と重なっていたので鑑賞することができました。

 

 

8月27日に秋田県大仙市(だいせんし)で、

3年ぶりに開催された第94回全国花火競技大会「大曲の花火」。

 

全国から選抜された一流の花火師たちが日本一の座を目指し、

技を競い合う全国花火競技大会

 

 

人数制限ありながらも待ちに待ったという感じで、多くの人で賑わっていました。

 

「ただの花火大会ではなく花火師のプライドがぶつかる協議会なんだよ」

と誇らしげに語る地元の方々が印象に残っています。

いかに愛されているイベントなのかが伝わってきました。

 

雨が降ったり、風がなく煙が残って見えにくかったりと、

コンディションはベストではありませんでしたが、

1発にこめられた思いを肌で感じることができました。

 

 

「大曲の花火」を堪能した翌日は、足を延ばして田沢湖へ。

 

田沢湖は、日本百景に選ばれている景勝地で

水深は日本で最も深い423.4m。
美しいコバルトブルーの湖面は、時間によって表情を変えます。

滞在は、30分程だったのですが、刻々と湖面の色が変わり神秘的でした。

 田沢湖に伝わる伝説に由来するブロンズ像「たつこ像」も見てきました。

 

昔、たつこという名前のとても美しい女性が、

「自らの永遠の美貌と若さを保てるように」と大蔵観音(おおくらかんのん)にお願い。

その結果、龍(りゅう)とり田沢湖の主となったという伝説をもとにつくられたのが、

たつこのブロンズ像。


 
お昼には、(車で)角館に移動。

 

角館は「みちのく小京都」と呼ばれていて、

武家屋敷などの建築物が今なお数多く残っている人気の観光地。

人力車に乗って角館を散策。街並みはとてもキレイでした。

 

黒板塀が延々と続く角館には、日本のどの町ももち得ない風情があります。

側溝を作るのに道路をカサ上げしているので

塀が低く感じるため落ち着いた雰囲気がしました。

 

1620年、元和(げんな)6年に、

芦名義勝(あしな よしかつ)によって開かれた角館。

 
城下町は武家が暮らす内町(うちまち)と、

町人が暮らす外町(とまち)に区分けされていて、

なかでも内町には江戸時代の武家屋敷が残っています。

 

武家屋敷はサラッとしか見ていませんが、

当時の生活が感じられ興味深く感じました。

もっとゆっくり散策したかったですね。

 

昼食は、稲庭うどん、きりたんぽ、鮎、そして、地ビールもいただきました。

 
角館で昼食を食べた後、同じ仙北市にある「わらび劇場」に寄り道。

 「わらび劇場」は、劇団わらび座の専用劇場で

地域劇場として、作品制作・上演、ワークショップなど、幅広い活動を展開。

 

劇団わらび座は、戦後の復興に向かう1951年に東京で誕生。

「戦争の復興を芸術とともに」という信念でできたそうです。

 

秋田県仙北市の「あきた芸術村」に本拠地を置いています。

(客席数710席、客席より広い舞台)

 

 

今朝は、一般社団法人わらび座の代表理事 

今村晋介(しんすけ)さんと電話がつなげてお話を伺いました。

 

「わらび座」の名前の由来は、

「黄に紅に花は咲かねどわらびは根っ子を誇るもの」ということにちなんで、

現在のわらび座と名称を改めたそう。

生きる力の根っこになるような仕事をしよう、人々と共に土にしっかり根をはり、

暮らしに役立つ仕事がしたいという想いが込められています。

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現在「わらび劇場」では、
ミュージカル「ゴホン!といえば」(420日~ 1120日)が上演されえています。

江戸時代、秋田六郷に住んでいた優れた才能の青年医師、

藤井玄信(ふじい げんしん)の物語。

藩秘伝の妙薬にさらなる改良を加え「龍角散」の原型を開発した方です。

 

セットや衣装、全て手作りで、先部まで拘っています。

 拘りすぎて採算があわないとか、、、

 時代考証の再現度が高く、観客にとっては楽しみの一つです。

 

新型コロナウイルスの感染防止対策などで、

予定していた公演が延期になったりもしたそうです。

コロナ禍の長期化で営業不振となり、わらび座の事業承継と民事再生手続きを進めていらっしゃいます。

 


新たに設立した一般社団法人「わらび座」が事業を引き継ぎ、

一般社団法人「わらび座」は非営利事業として劇団部門を運営しています。

 

 ご興味のある方、是非立ち寄ってみてください。

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