西荻窪の不思議なカフェでおしゃべりしているのは、
金沢からのお客様、能楽師の松田若子さんと
店主の井戸理恵子さん。<今回のポイント>
同じように海に住んでいる3本脚の猿“あまびこ”とともに、
能の演目「猩々(しょうじょう)」の「猩々」と通じる聖霊、
想像上のいきものかもしれません。
ちなみに、3本脚の鴉、八咫烏(やたがらす)は、神様のお使い。
熊手(サラエ)―おじいさんが、いいものを集める。
箒(杉箒)―おばあさんが、年末に掃除する。
そこには、1年を弔ってから新しい年を迎えるという意味がこめられています。
年末年始、節目など、なにかが切り替わるときにふさわしい演目です。
「高砂」は結婚式でも歌われます。
現代でも、漠然とした不安にとらわれているなら、
「高砂」のように「節目」を意識してみるといいのかもしれませんね!