今回は、河内源一郎商店の今とこれからについて伺いました。
現在、山元さんが取り組んでいることの一つが、麹による医療への貢献です。
WHOの調べによれば先進国では男性の精子数が50年前の1/2になっているそうなのですが、北里大学によって行われた動物実験では、麹によって精子数が増える良好なデータが得られており、男性不妊症改善の治療に麹の有効成分を突き止める研究が進んでいます。
また麹に関わる人々の怪我の治りが普通より早いことに注目し、傷の予防薬の開発に向けた研究も別の大学と行われているそうです。
さらに近年では人間の健康だけでなく、家畜の餌に麹を混ぜると体重増加が促進され、出荷までの時間が短縮されると言う事実から、多くの畜産農家に飼料用の麹の出荷が始まっています。
もちろん一般の消費者に向けても麹の魅力や可能性を伝えるべく、麹ソムリエ協会を設立し、WEBなどで情報発信も始めるなど、麹の可能性にとことん向き合っている山元さん。
「河内源一郎商店には、未来も麹の中心にいてほしい」と語る山元さんのお話を、是非お聴きください。
医師。(株)源麹研究所会長・山元正博を父に持つ鹿児島の麹屋「河内源一郎商店」の四代目。東京慈恵会医科大学医学部卒業。独立行政法人国立病院機構鹿児島医療センターで臨床研修医として、その後鹿児島大学医学部外科学第二講座では心臓血管外科、消化器外科を専門として従事する。医師として患者さんに向き合う中で医療における麹の可能性に気づき、故郷に戻り錦灘酒造株式会社(現きりしま高原麦酒株式会社)に入社。その後、東海大学大学院医学研究科先端医科学専攻博士課程を修了、医学博士号を取得し、現在に至る。麹が体に及ぼす働きの臨床例を増やすため、研究中。
ゴンドウトモヒコさん
ボストン大学修士課程修了。専攻は電子音楽とユーフォニアム。
音楽家集団anonymassを結成し4枚のアルバムをリリース。
これまでにYMO, Love Psychedelico, The Beatniks, Chara, UA, くるり, Def Tech他、多数のミュージシャンの録音やライブなどに参加。
蓮沼フィル、METAFIVE、ベーソンズメンバー。
2021年までNHK eテレ『ムジカ・ピッコリーノ』音楽監督。
2022年6月より毎月ソロアルバムリリース!
http://goondo.main.jp/gndsoloworks/index.html
麹と音楽の繋がりは深いと思いました。 食と音楽の共通するところと一致して、どちらも身体に吸収されるものであるから... 。
河内源一郎商店の紆余曲折を知り選曲させていただきます。
Fermentation / Kevin Penkin(2019)
ゴンドウトモヒコさん:そのままズバリ「発酵」という曲です。発酵食品の未来に期待してこれからも素晴らしい製品を 生み出して欲しいです。