今週も、東日本電信電話株式会社 代表取締役社長、澁谷直樹(しぶたに・なおき)さんをお迎えしています。
今回は、澁谷さんのキャリアについて伺いました。
1985年に京都大学を卒業しNTT民営化初年度年に入社された澁谷さん。志望動機は「京都の実家を出ること」だったと冗談まじりに話されますが、本心は公社から株式会社へと大きく変わる企業の中で、新しくイノベーティブな事に挑戦できるという期待をお持ちだったのだそうです。
社内でも「民営化1期生」と呼ばれ、公社時代とは異なる組織づくりやサービス企画の開発を多く任され、たくさんのやりがいを感じられる仕事に取り組むことになります。
そんな澁谷さんが支店長として福島に着任し9ヶ月たった2011年3月、あの東日本大震災が起こります。東日本地域の太平洋沿岸部に津波による甚大な被害がもたらされた地震でしたが、さらに福島第一原子力発電所の事故が追い討ちをかけ、放射線被曝の危険まである状況に。そんな中、先頭に立って指揮をとり社員たちと不眠不休で地域の通信の復旧に向け取り組んだ経験は、「つなぐ使命」をもっと強く感じた経験だと言います。
「災害や疫病の時、黒子のプライドと呼ばれる社会を支える使命感を持った人々が、この国にいるんだということを改めて感じることができました」と語る澁谷さんのお話を、是非お聴きください。
京都大学工学部卒業
1985年4月 日本電信電話株式会社入社
2010年6月 東日本電信電話株式会社 福島支店長
2013年7月 経営企画部中期経営戦略推進室長
2014年6月 取締役 ネットワーク事業推進本部設備企画部長
2017年7月 取締役 ネットワーク事業推進本部設備企画部長・東京オリンピック・パラリンピック推進室長兼務
2018年6月 代表取締役副社長 ビジネス開発本部長・エヌ・ティ・ティ・ベトナム株式会社 代表取締役社長 (現 NTTイーアジア株式会社)
2019年7月 東日本電信電話株式会社 代表取締役副社長 ビジネス開発本部長 デジタル革新本部長兼務
2020年1月 株式会社NTTe-Sports 代表取締役社長
2020年6月 日本電信電話株式会社 代表取締役副社長 副社長執行役員
2022年6月 東日本電信電話株式会社 代表取締役社長 社長執行役員(現職)
谷口雄さん
1985年東京生まれ、善福寺公園育ち。幼少時よりクラシックピアノを磯崎淳子氏に師事。
バンド「森は生きている」のメンバーとして2013年にCDデビュー。
2015年の解散後は、関取花、優河、六角精児、草彅剛など、様々なミュージシャンのライブやレコーディングにキーボーディスト・プロデューサーとして参加している。
アメリカンポップスやルーツロックへの偏愛から、ライナーノーツやディスクレビューなどの執筆も多数。
その豊富で偏執的な知識を活かし、2016年よりトークイベント「ミッドナイト・ランブル・ショー」を神保町試聴室にて毎月開催している。
東日本の通信網を支えるNTT東日本。電気、水など生活に必須なインフラは数あれど、離れた人と人をつなぐという点において、通信事業は最もロマンチックなインフラ、詩のテーマになりやすいインフラとも言えます。そんな「電話ソング」を中心に、NTT東日本の取り組みや、イノベーティブな理念に沿うように選曲しました。
Wichita Lineman / Glen Campbell(1968)
谷口雄さん:約150年前に始まった日本の通信事業。人と人、地域と地域、遠く離れたもの同士を「つなぐ使命」が脈々と受け継がれていることを実感します。そんな通信網を支える保線作業員の方の心情を題材にしたおそらく唯一のヒットソング「ウィチタ・ラインマン」。グレン・キャンベルはこの曲をきっかけに、セッションマンから人気シンガーへと華麗な転身。通信の枠を超え、社会にイノベーションを起こそうとするNTT東日本に通ずるものを感じます。
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