「Beeline Velo 2」のパッケージを手に、その魅力を語る野島裕史
◆「Beeline Velo 2」を使用して感じたこと
野島:(サイクルコンピュータの)「Beeline Velo 2」は以前、この番組の「サイクルニュース・カウントダウン」で紹介したところ、メーカー代理店さんが「ぜひ使ってみてください」と実機を提供してくださって、喜んで使わせていただきました。
実際、手に取ってみた第一印象は、丸いサイクルコンピュータはなかなかないので「かわいいな」と。サイクルコンピュータというと、スポーティーで洗練されたイメージだったのですが、かわいい感じの洗練されたデザインでした。
早速電源を入れてみて、まず気づいたのは、液晶画面に自転車のアイコンが出てきて、重力センサーが入っているのか、Gを感じるとそれに合わせて自転車がくるくる回るアニメーションが出てきました。これは、ぶっちゃけると、サイクルコンピュータとしてはまったく意味がないのですが、「面白いな!」と思いました。また、そんな遊び心を持っているからこそ、このようなアイテムを作るアイデアにつながるんだろうなと思いました。
とはいえ、僕はもともとロードバイクにはできるだけ余計なものを取り付けないのが好きでして、装着が義務付けられているライトやベルはできるだけシンプルなものを選んでいます。そんな僕でも、「この『Beeline Velo 2』なら付けてもいいかな」と思えるような、おしゃれでシンプルで、いい意味で悪目立ちしないデザインでした。
実際に使ってみたのですが、目的地やルートの設定はスマートフォンでおこないます。今どき、自転車に乗る人でスマホを持っていない人はほぼいないと思うので、割り切ってスマホで設定するのは“アリ”だなと思いました。
実際に走り出してみると、とにかくナビ画面がシンプルなことに驚きました。でも、シンプルすぎることはなく、戸惑うことも道に迷うこともなく、指示通りに進むのに全然苦労しませんでした。逆に、ゴチャゴチャとした詳細な地図よりはシンプルでわかりやすくて、むしろ「こっちのほうがいいのでは?」と思ったくらいでした。
あと、個人的に気に入ったのが、地図表示のアニメーションですね。進んだり、方向転換したりするときの動きがとても滑らか。僕的にはすごく気に入りました。乗ったのが夏だったのですが、夏の日差しでもハッキリと目視できたのも“いいな”と思いました。操作方法がすごく単純で、マニュアルをほぼ見なくても使えるところも気に入りました。
そのほか気に入ったのは、右左折するときに「ピピッ♪」って音がするのですが、その音が絶妙に良い。幹線道路など結構な車の往来がある場所でもしっかりと聴こえましたね。
もちろんスマホアプリでライド履歴も確認できますし、基本的な機能はしっかり付いていましたし、「Strava(ストラバ)」でルート作成もできるので、こだわる方でも使えます。
レースなどよりも、やはり都会で使うものかなという印象がありました。レースだと、パワーセンサーや ケイデンスセンサーが欲しいと思いますが、これはあくまでライトに街乗りをするのに特化したサイクルコンピュータでしたね。
あと、唯一気になった点は、ナビアプリです。スマホで場所を設定するので、アプリ自体が操作性的には未完成な印象がありました。とはいえ、アプリなので今後のアップデートに期待していきたいと思います。全体的には、リーズナブルでとても良くできた街乗りにピッタリなサイクルコンピュータだなと感じました。
次回10月29日(土)~10月31日(月)の「サイクリスト・ステーション ツアー・オブ・ジャパン」は、日本を代表するロードレース界最強のアイコン・別府史之さんをゲストにお迎えしてお届けします。お楽しみに!
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