第370回 鈴木香里武さん②

ゲストは先週に引き続き、岸壁幼魚採集家の鈴木香里武さん。

https://twitter.com/KaribuSuzuki

幼魚水族館 公式webサイト https://yo-sui.com

karibu_2.jpg


”ごきげんようぎょ!” という挨拶で始まった今週は、
香里武さんの幼少期のお話から...

0歳の頃から、海が大好きなご両親の影響で
休日は漁港に足を運んでいたという香里武さん。 

「0歳の頃は、ビニールシートを漁港の隅っこに置いて、

 僕をそこに寝かせて、両親は網を持って魚取りに行っちゃうみたいな環境でした。
 自然と、気がつけば、片手に哺乳瓶、もう片手にたも網という...(笑)
 最初から幼魚が好きというよりは、漁港の足元にいたのが、たまたま幼魚だったんです」

コンクリートで仕切られている漁港には、大きな生魚が入ってくることはあまりないため、
代わりに暮らしやすさを求めて幼魚がたくさんいるという状況。
今までに500種類ほどの幼魚と、漁港で出会ってきている、とか。

小学生の頃は、深海生物にも興味があったものの、高校に進学する頃には、
『研究者が見つけているものを、お茶の間に届ける方法はないのか』と考えるようになり
学習院大学大学院 人文科学研究科へ進学されました。

karibu_2_2.jpg

「文系の心理学専攻です。

 魚を見た人の心を研究していたので、”水族館がなぜ癒しなのか” とか、
 結局は、魚に通じる研究をしていました。
 例えば、魚にはいろんな色の要素があって、動いていて、

 それは ”動くカラーセラピー” じゃないか、とか。
 さらに、動きには自然界ならではの揺らぎがあって、それも癒しだし、
 水も癒し...水槽にはさまざまな癒しがあるんです。」

『フィッシュヒーリング』という分野を立ち上げ、
日本心理学会 認定心理士の資格もお持ちです。

歴史を見ると、お堀に入れる鯉や、金魚を愛でる文化などから
魚を見るという文化が古くからある日本。
実は、日本は100以上の水族館があるという、水族館大国なのだとか!
この番組をOAしている全ての地域にも、もちろん水族館があります。


さて、最後に、『香里武さんの元気の源』 について伺いました。

「もちろん、『幼魚』もなんですけど...今ふと思ったのは、『人に会うこと』かな。
 今日みたいに、森さんとお話させていただいたり、

 まだまだ知られていない幼魚という存在を、こんなに素敵なんだよって伝えられるのが
 元気の源のような気がしますね。長年の夢だった、”幼魚水族館” をきっかけに
 幼魚をもっと浸透させて、ブームでは無く、サメや深海魚のように文化にしたいです。」


2週にわたり、ありがとうございました!



M.  死滅回遊魚  /  水産系ド演歌ユニット ほっけ


* 2週に渡りOAした楽曲、水産系ド演歌ユニット ほっけ は、
 香里武さんと、長唄演奏家であり歌手・声優の ふうかまりをさんのユニットです。

 11月5日には、東京・中目黒にて、ふうかまりをさんのバースデーワンマンライブが開催予定!
 香里武さんも演奏したり、歌ったり...ステージに登場されます。

 ▼詳細は、こちらからご確認ください。
 https://twitter.com/mariwonette