世の中の体温をあげる「スープストックトーキョー」。 相手の心の体温をあげる独自のメニュー開発とは?

ゲスト:株式会社スープストックトーキョー代表取締役社長 松尾真継さん

今日も『お店ラジオ』にようこそ!

パーソナリティは、事業投資家の三戸政和さんと、スマレジ代表の山本博士さん。

ゲストは、先週に引き続き、株式会社スープストックトーキョー代表取締役社長、松尾真継さんでした。

 

「スープストックトーキョー」といえば、「オマール海老のビスク」や「東京ボルシチ」などの人気メニューをはじめとする、その種類の豊富さも魅力です。

ズバリ、どんなふうにメニュー開発を行っているのか、松尾さんに伺いました!

 

例えば、韓国のスープ「参鶏湯(サンゲタン)」をスープカップで食べるにはどうしたらいいのか?という発想から生まれたのが、「東京参鶏湯」という人気メニューです。そんなふうに既存の料理からインスパイアされることもあるし、「素材からいく場合もある」と言います。

「開発担当の女性が沖縄に行ったときに、浜に死ぬほど“もずく”が打ち上げられていて、これはもったいないでしょ…ってことで始まった、沖縄のもずくを使ったスープなど、産地や素材から始まるスープもあります」と、松尾さん。

さらに、「フェルメールの『牛乳を注ぐ女』という絵画があって、それにインスパイアされたメニューとかもあります。当時きっとパンは硬かったはずだってことで、具材は硬いパンだったりとか、そういう何か表現したいなって感じで作るスープもあります」。

絵画からスープのメニュー開発を行うなんて、「スープストックトーキョー」ならではという感じですね。スープ専門だとどうしてもメニューが決まってきて、新しいものを生み出すのは大変なのかな?と思っていましたが、松尾さん曰く「毎月、商品決定会議をやってますけど、出てこないことはない」とのことでした。

 

そんな「スープストックトーキョー」のメニュー開発ですが、一番大切にしているのは「想い」だと松尾さんは言います。

「味ももちろん気にするし、見た目も気にするんだけど、一番は想い。これ食べて、なんて思って欲しいの?と。例えば、食べたときに、もともと田舎出身で東京で仕事してるんだけど、最近田舎の父さんや母さんにちゃんと元気でやってるよって連絡してないな~って、その日の夜に連絡しちゃうようなスープ。そこで開発スタッフが出してきたのがイタリアのスープでした。何故なのか。イタリアのその地方では、お母さんたち=マンマたちが、子供のためにこういうスープを作っていたっていうストーリーがあるんですよ。例えば、それを商品リーフレットに書いてみる。商品って、味だけ、見た目だけじゃなくて、どう説明するか…みたいなことも含めて商品。なので、何となく美味しかったので再現しましたってだけのスープだと、面白くもないし、うちでしなくてもいいんじゃない?って話はよくしますね」。

「スープストックトーキョー」の理念は、「世の中の体温をあげる」。

暖かいスープで体温を上げるだけじゃなくて、自分たちの仕事で“相手の心の体温”を上げることだと言います。

松尾さんのお話を伺っていると、飲食店というより、ファッションやアートの世界のお話を聞いているような気がしてきます。それだけブランドイメージがしっかりしているということなのかもしれませんね!

 

それでは最後に、いつもの質問です。

「松尾さんにとって、お店とは?」。

お答え−−、「店は舞台」。

お店は「世の中の体温をあげる」という演目を演じている舞台だという松尾さん。

「店で働くメンバーはみんな表現者だと思っているし、お店はブランドを体現する舞台です」とのことでした。

 

 

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それでは皆様、またのご来店お待ちしております!

 

 

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