今回は、ニチバンの成り立ちについて伺いました。
トリコロールカラーのマークのセロテープで有名なニチバンさん。
オフィスや家庭で活躍する各種粘着テープの他、その独自の粘着技術を活かして医療用、工業用など、幅広い製品を製造販売する企業です。
創業者は歌橋憲一氏。1889年日本橋の調剤薬局の長男として生まれました。
成長し薬剤師となり、家業で高評価を得ていた貼り薬に注目、1918年品川で歌橋製薬所を創業したのが今年104年の歴史を紡ぐニチバンの原点だそうです。
憲一氏は、当時海外からゴム絆創膏が日本に到来し医療機関で重宝され始めていることを知り、創業翌年にはゴム絆創膏「歌橋絆創膏」を誕生させ、国内の絆創膏メーカーのトップに躍り出ます。
そんな順風満帆に思えた歌橋製薬所ですが、第二次世界大戦中の統制会社令により全国25社の絆創膏製造業社が統合することとなり、日絆工業株式会社が誕生。トップメーカーの代表であった歌橋憲一氏が初代社長に就任することとなります。
「25社の会社が一つになるというのは、とても大変なことだったのですが、現在のニチバンにも引き継がれた創業の精神[和親協力・進取向上]を掲げ、より良い製品を提供できる企業として成長し続けました。」と語る高津さんのお話を、是非お聴きください。
関西大学工学部卒業後、1990年にニチバン入社。
入社以来20年間、設計・品質管理畑を歩み、マスキングテープの設計などを担当した。
2015年購買部長、18年執行役員メディカル特販営業部長、19年席執行役員社長付を経て2019年6月代表取締役社長に就任(現職)
谷口雄さん
1985年東京生まれ、善福寺公園育ち。幼少時よりクラシックピアノを磯崎淳子氏に師事。
バンド「森は生きている」のメンバーとして2013年にCDデビュー。
2015年の解散後は、関取花、優河、六角精児、草彅剛など、様々なミュージシャンのライブやレコーディングにキーボーディスト・プロデューサーとして参加している。
アメリカンポップスやルーツロックへの偏愛から、ライナーノーツやディスクレビューなどの執筆も多数。
その豊富で偏執的な知識を活かし、2016年よりトークイベント「ミッドナイト・ランブル・ショー」を神保町試聴室にて毎月開催している。
粘着テープの代名詞ともいえる「セロテープ」を生み出したニチバン。セロテープ以外にも絆創膏「ケアリーヴ」や野菜の結束テープ、最近ではワクチン接種の際の注射絆など、創業104年の確かな技術力で、人々の暮らしに大きく貢献しています。粘着テープの基本は、物体同士をしっかりとつなぎ合わせ、持続すること。音楽における「グルーヴ」のようなものでしょうか。ミュージシャン同士の結束を感じるグルーヴィーな音楽を中心に選曲しました。
Gallagher and Lyle / I Wanna Stay With You(1976)
谷口雄さん:1918年、薬剤師であった歌橋憲一氏により創業された歌橋製薬所(現在のニチバン)。創業の精神「和親協力・進取向上」は現在も受け継がれているといいます。チームワークはもちろんのこと、一人ひとりが向上を目指すこと。どんなチームにも必要な要素といえます。ソングライターチームとして抜群のチームワークを発揮しつつ、シンガーとして、またロニー・レーンやエリック・クラプトンといった実力者とのコラボレーションなど、常にチャレンジを欠かさなかったギャラガー&ライルの名曲をセレクトしました。
■放送局、放送時間情報
ショートver.(5分番組)