「ワーケーション」経験者“生の声”「在宅勤務でこもりがちだったので、必然的に外出が増えてリフレッシュに」メリット・今後の課題も

モデル・タレントとして活躍するユージと、フリーアナウンサーの吉田明世がパーソナリティをつとめるTOKYO FMのラジオ番組「ONE MORNING」(毎週月曜~金曜 6:00~9:00)。12月は3週にわたって、「ワンモ・ワーケーション」のコーナーをお届けします。「ワーケーション」の経験者などにお話を伺い、その魅力に迫っていきます。

12月14日(水)の放送では、ワーケーション経験者の株式会社リコー・権田紗希(ごんだ・さき)さんに、ワーケーションのメリットや経験したことで得た気づきなどをお聞きしました。


(左から)吉田明世、権田紗希さん、ユージ


◆ワーケーションの魅力

「ワーク=仕事」と「バケーション=休暇」を組み合わせた造語の「ワーケーション」。観光地や帰省先など、休暇のために訪れた土地でリモートワークをおこなうことを指します。

ワーケーションを取り入れることによって、働き手は仕事後に観光をしてリフレッシュできたり、働き方の選択肢が広がったりとメリットがたくさん。企業にとっても、社員の非日常体験からイノベーションが生まれることが期待でき、ワーケーションは新しい働き方として注目されています。

今回お話を聞いた株式会社リコーの権田さんは、同期と一緒に北海道・富良野市で4日間のワーケーションを経験。リコーはデジタルサービスや画像ソリューションをグローバルで提供している会社ですが、ものづくりや販売だけでなく「事業を通じて脱炭素社会、循環型社会を実現する」ことを掲げています。

権田さんはプリンターの環境対策の仕事に関わっており、「今回のワーケーションの企画のメインに『環境教育』があり、“自分の業務に還元できるものがあるのではないか?”と思い参加しました」と話し、「その街に仕事を持っていくことが、“地方創生につながるのではないか?”と考えたことも参加理由の1つです」と語りました。

◆現地ならではの体験プログラムも

続いての話題は、ワーケーションのスケジュールについて。「1日の業務時間のうち半分は現地での体験プログラムに参加しました」と権田さん。プログラムは森のなかで受ける環境教育や植樹体験、馬のお世話体験、富良野市にお住まいの方々との意見交換会などがあったそうです。残り半分の時間でリモート会議に参加したり、自身の通常業務をしたりして過ごし、早めに退勤した日は観光も楽しんだと話します。

続けて「富良野はワインが有名なのですが、ちょうど富良野ワインの新酒発売日があったので地域のイベントに参加したり、他の参加メンバーと一緒にワイン工場に行ったりしました」と話し、ワーケーション参加者が全員同期ということもあり、空き時間なども気兼ねなく過ごすことができたと振り返りました。

◆ワーケーションのメリット・課題は?

続いて、ワーケーションのメリットについて質問すると、権田さんは「在宅勤務で家にこもりがちだったので、ワーケーションをすることで必然的に外出が増えてリフレッシュにもなった」と回答。参加した社員同士の絆が深まったのはもちろんのこと、「観光で行くのと違って(現地で)出会った方と名刺交換をしたり仕事の話をしたり、ビジネスのきっかけになるつながりを持てる知り合いができたのはうれしいポイントでした」とコメント。

一方で、机やイス、パソコンなど普段仕事をしている環境とは異なるため「モチベーションは上がっているけれど、通常と同じくらいの業務効率を得られているのかが疑問」とも。今後もワーケーションをおこなうことで、自分に合ったスタイルを見つけていきたいと目標を話しました。

リコーは社員の自律的な働き方を後押しするために、今後も選択肢の1つとしてワーケーションを推奨していく方針です。一方で、ワーケーションは家庭や個人の事情で全ての人にフィットする働き方ではないため、あくまで“推奨”であるとしつつも、権田さんは「ワーケーションをしたことのない人のほうが多いので、まずは体験者を増やして理解を深める活動を人事部門が進めています」と明かしました。

最後に権田さんはワーケーションを考えている人に向けて、「まずは近場のワーケーションから始めてみては?」とアドバイス。帰省する際に実家からリモートワークをしてみたり、ホテルに滞在しながら仕事をしてみたり、いつもと違う場所からリモートワークをしてみて、自分なりのスタイルを確立してほしいと呼びかけました。

今回お話を聞いた権田さんが勤務するリコーのように、ワーケーションを導入することで多様な働き方のニーズに応えれば、社員の満足度が向上するだけでなく、企業にもメリットがあります。ワーケーション制度が広まることは、一人ひとりが自分らしい働き方を選べる社会実現への第一歩。ぜひこの機会に、ワーケーションについて考えてみては?

----------------------------------------------------
▶▶この日の放送内容を「radikoタイムフリー」でチェック!
聴取期限 2022年12月22日(木)AM 4:59 まで
スマートフォンは「radiko」アプリ(無料)が必要です⇒ 詳しくはコチラ
※放送エリア外の方は、プレミアム会員の登録でご利用いただけます。
----------------------------------------------------

<番組概要>
番組名:ONE MORNING
放送日時:毎週月~金曜6:00~9:00
パーソナリティ:ユージ、吉田明世
番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/one/

コンテンツ一覧

『リポビタンD TREND NET #ユジコメ 』Vol.159 音声

『リポビタンD TREND NET #ユジコメ 』Vol.159

『リポビタンD TREND NET #ユジコメ 』Vol.158 音声

『リポビタンD TREND NET #ユジコメ 』Vol.158

『リポビタンD TREND NET #ユジコメ 』Vol.157 音声

『リポビタンD TREND NET #ユジコメ 』Vol.157

『リポビタンD TREND NET #ユジコメ 』Vol.156 音声

『リポビタンD TREND NET #ユジコメ 』Vol.156

2024年3月13日(水)「物流の2024年問題」について 音声

2024年3月13日(水)「物流の2024年問題」について

『リポビタンD TREND NET #ユジコメ 』Vol.155 音声

『リポビタンD TREND NET #ユジコメ 』Vol.155

『リポビタンD TREND NET #ユジコメ 』Vol.154 音声

『リポビタンD TREND NET #ユジコメ 』Vol.154

『リポビタンD TREND NET #ユジコメ 』Vol.153 音声

『リポビタンD TREND NET #ユジコメ 』Vol.153

『リポビタンD TREND NET #ユジコメ 』Vol.152 音声

『リポビタンD TREND NET #ユジコメ 』Vol.152

大谷翔平はドジャース打線でどんな役割を担っているのか?「チャンスを作っていくアグレッシブな打線」「2番打者最強説」スポーツジャーナリストが解説 記事

大谷翔平はドジャース打線でどんな役割を担っているのか?「チャンスを作っていくアグレッシブな打線」「2番打者最強説」スポーツジャーナリストが解説

打点、盗塁…今シーズンの大谷翔平選手に「期待したいこと」は? スポーツジャーナリストが解説 記事

打点、盗塁…今シーズンの大谷翔平選手に「期待したいこと」は? スポーツジャーナリストが解説

前職の情報“不正”に持ち出し 逮捕者も…警察への「営業秘密侵害」相談最多 その背景は? 企業はどうすればいい? 専門家が解説 記事

前職の情報“不正”に持ち出し 逮捕者も…警察への「営業秘密侵害」相談最多 その背景は? 企業はどうすればいい? 専門家が解説

「1億円以上」騙し取られる被害相次ぐ…SNSの「著名人なりすまし詐欺広告」なぜ野放しに? 被害に遭わないためには? 専門家が解説 記事

「1億円以上」騙し取られる被害相次ぐ…SNSの「著名人なりすまし詐欺広告」なぜ野放しに? 被害に遭わないためには? 専門家が解説

大谷翔平選手の今シーズンの成績に注目! 特にこの1週間の成績がスゴイ!?「このままいくと首位打者も狙えるかも」スポーツジャーナリストが解説 記事

大谷翔平選手の今シーズンの成績に注目! 特にこの1週間の成績がスゴイ!?「このままいくと首位打者も狙えるかも」スポーツジャーナリストが解説

“花粉症”で1日あたりの経済損失は約2,340億円!? ユージ納得「さすがにパフォーマンスは低下していると思う」 記事

“花粉症”で1日あたりの経済損失は約2,340億円!? ユージ納得「さすがにパフォーマンスは低下していると思う」

今年度から徴収される「森林環境税」とは? 国民1人当たりの負担、具体的な使い道、課題を専門家が解説 記事

今年度から徴収される「森林環境税」とは? 国民1人当たりの負担、具体的な使い道、課題を専門家が解説

働く高齢者の「年金を減額」…『在職老齢年金』見直しは必要か? 現在の制度、論点を専門家が解説 記事

働く高齢者の「年金を減額」…『在職老齢年金』見直しは必要か? 現在の制度、論点を専門家が解説

500年後には「日本人全員が佐藤さんに」?夫婦同姓が原因? ユージ「佐藤さんは一番多い名字として知られているけど…」 記事

500年後には「日本人全員が佐藤さんに」?夫婦同姓が原因? ユージ「佐藤さんは一番多い名字として知られているけど…」