青木源太と足立梨花がパーソナリティをつとめ、暮らしに役立つ情報や気になるトピックを深掘りしていくTOKYO FMのラジオ番組「青木源太・足立梨花 Sunday Collection」(毎週日曜 7:30~7:55)。12月18日(日)の放送では、総務省 総合通信基盤局 電気通信事業部 料金サービス課長の片桐義博(かたぎり・よしひろ)さんに「選べていますか? 自分に合った携帯電話の料金プラン」をテーマに話を伺いました。
(左から)青木源太、片桐義博さん、足立梨花
◆電気通信事業法の法改正
2019年、電気通信事業法の法改正がおこなわれました。この目的は、携帯電話会社による適切な競争を促進して、「消費者がより魅力的なサービスを選びやすくするため」と片桐さん。
改正のポイントは2つで、1つ目は「通信料金と端末代金を完全に分ける」というもの。これまでは携帯端末とのセット割などがあったため、複雑で料金プランの比較がしにくかったものの、これによって料金プランそのものを比べやすくなりました。
具体的には、携帯端末の購入を条件とする通信料金の割引が禁止に。また、通信契約とセット販売される携帯端末の値引きの上限を“2万円まで”としました。これについて片桐さんは、「携帯電話会社には、通信料金は通信料金、携帯端末は携帯端末、それぞれの魅力で競争していただきたい。また、消費者には、それぞれ自分に合ったものを自由に選んでいただきたい、という趣旨です」と説明します。
2つ目のポイントは「過度な囲い込みの禁止」。“1度契約したら何年も解約できない”“途中でやめたら高額な違約金を払わなければならない”などといった、契約解除を不当に妨げる条件での契約を結ぶことが禁止になりました。具体的には、“契約の期間拘束は2年まで”“違約金の上限は1,000円”などとしています。
◆魅力的な新料金プランが続々登場
昨年の2月以降、携帯電話会社各社からこれまでのプランよりも価格が安いさまざまな料金プランが続々と登場しています。新料金プランの契約数は、今年の9月末時点で約4,500万。これは、一般利用者向けの携帯電話契約数の約3割に当たるそうです。
総務省が今年9月に実施したアンケート調査によると、新料金プランに乗り換えて携帯電話料金が「安くなった」と回答した方は、平均で月当たり2,000円ほど安くなっているそうで、なかには「5,000円以上も安くなった」と回答した人も。
また、約50%が新料金プランに「すでに乗り換えている」と答えた一方で、「今のところ新料金プランに乗り換えるつもりはない」と答えた人は約26%いました。その理由については、「特に理由はない」「興味がない」などの回答が多く、新料金プランに関心を抱いていない人も多いのが見て取れます。また、そもそも新料金プランを「知らない」と答えた人も約15%いました。
◆携帯電話会社の乗り換えがさらに手軽に
前述のアンケート調査で、「今のところ新料金プランに乗り換えるつもりはない」と答えた人の理由のなかには、「手続きをおこなうことが面倒」「申込方法が分からない」といった回答も一定数あったそうですが、こうした障壁を低くするための取り組みも進んでいます。
例えば、携帯電話会社を変更しても、電話番号を変えずに移転先の携帯電話会社のサービスを利用できる“携帯電話のナンバーポータビリティ(MNP)”の手続きが改善されています。この仕組みは2006年から導入されており、乗り換える際に3,000円程度の転出手数料が必要でしたが、2021年4月からは、Web上で手続きをおこなえば原則無料となっています。
また、携帯電話会社を変えた場合、これまでは、前の携帯電話会社のメールを利用することはできませんでしたが、この点についても見直され、月に300円程度の料金が発生しますが、電話番号と同様に、キャリアメールのアドレスも乗り換え先の携帯電話会社で利用できるようになりました。
ほかにも、携帯電話会社を変える際に、携帯電話やスマホなどの端末が対応していれば、今使っている端末のまま携帯電話会社だけを変えることも可能です。ただし、使用中の端末に“SIMロック”という制限がかかっている場合があるので注意が必要です。
SIMロックとは、端末代金の不払いなどを防止するために、大手携帯電話会社3社が、自社で販売した端末を他の携帯電話会社では使えないようにロックをかけているもの。SIMロックを解除すると、今使っている端末を他の携帯電話会社でも利用できるようになります。また、SIMロックを解除するための手数料は、Webでは無料ですが、電話や店頭では3,000円程度かかる場合もあります。
そこで、さらに乗り換えを手軽にするために、SIMロックが原則禁止となりました。2021年10月以降に発売された端末には、原則SIMロックがかかっていないため、解除の手続きも不要です。
SIMロック解除の手続きをはじめ、Webでさまざまな手続きができるものの、なかにはデジタルが苦手な人も。そこで総務省では、携帯電話の料金プランの見直しや携帯電話会社を乗り換える際に知っておきたいことを分かりやすくまとめた情報サイト
「携帯電話ポータルサイト」を公開しています。
最後に片桐さんは、「法改正により、安く、多様な携帯電話の料金プランが新たに提供されています。また乗り換えも、以前に比べてかなり簡単にできるようになりました。ぜひこの機会に、今の契約がご自身に合っているかを確認して、新しい料金プランへの乗り換えも検討してみてはいかがでしょうか?」と呼びかけました。
今回の話に足立は、デジタルが苦手な人や複雑すぎて分からない人に向けて「携帯電話の料金プランの見直しや、携帯電話会社を乗り換える際に知っておきたいことを詳しく教えてくれる
『携帯電話ポータルサイト』というものがあることを知ってほしい」とコメント。
青木は、毎月の携帯電話での通話時間やデータ通信量を把握することの大切さを痛感したようで、「(現在の料金プランが)自分の使い方に合っているのかチェックしたい」と話していました。
(左から)青木源太、足立梨花
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聴取期限 2022年12月26日(月) AM 4:59 まで
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<番組概要>
番組名:青木源太・足立梨花 Sunday Collection
放送日時:毎週日曜 7:30~7:55
パーソナリティ:青木源太、足立梨花
番組Webサイト:
https://www.tfm.co.jp/collection/