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第371話 「天にのっとって、私心(ししん)を捨てる」
日本の文豪2 夏目漱石
■今年、生誕155年を迎える文豪・夏目漱石。
新宿区漱石山房記念館は、5周年。
亡くなるまでの9年間を過ごした早稲田南町の邸宅跡に建てられています。
記念館には、書斎や、漱石がよく過ごしていたというベランダ式の回廊、
庭にあった植物の数々も再現しています。
■「三四郎」「こころ」「道草」などを執筆したこの家には、
毎週木曜日、漱石の門下生たちが集まりました。
彼らの議論をただ静かに見守り続けた漱石。
天に則って、私心を捨てる、「則天去私」の心境にいたるまでの
漱石の苦しみ、彼が残した明日への便りとは?