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親友は女の子

中田勇気の高校時代の親友は“ゆき”という名の女の子だった。

金髪で黄色いベスパに乗るゆきは、みんなの憧れだった。

だから卒業の夜に「40歳になったら死ぬ」と言ったゆきを、中田は笑い飛ばした。

時は流れ、中田は40歳になった。

ふと、ゆきの言葉を思い出し、電話してみた。

「生きてるか?」

すると翌日、一人の女の子が訪ねてきた。

「本当に楽しくやってるか、確かめにきたの」

その女の子は、あの頃のゆきそのものだった。