フレモニ吉兆庵 ~美味しい時間(ひととき)~ vel.05
Fresh Morning OKAYAMA vol.05
フレモニ吉兆庵 ~美味しい時間~
毎月第4月曜日のこの時間にオープンする「フレモニ吉兆庵」は
季節と旬の果実を愛する人が集う場所。
和菓子を世界に発信する源吉兆庵の最新情報をお届けします。
ここで美味しいひとときを過ごしてください♪
今朝は、商品開発部 マネージャー 難波さん
マーケティング部 エキスパート 今田さんにお越しいただきました!
フレモニ吉兆庵へようこそ~
よろしくお願いします!
先月4月末のニュースです。
和菓子製造販売の源吉兆庵グループは、
看板商品「陸乃宝珠」に使用する県特産の高級ブドウ「マスカット・オブ・アレキサンドリア」の収穫を
自社農園で始めた。5月1日から岡山市内などで順次販売する。
いよいよシーズンがはじまりました!
今日は陸乃宝珠スペシャルです♪
難波さん、この「陸乃宝珠」は どんなお菓子ですか?
陸乃宝珠はブドウ1粒をまるごと、薄い 求肥で包んだ和菓子で、
マスカットの瑞々しい果汁や爽やかな風味を味わう事ができる
源吉兆庵を代表する商品です。
果汁や風味が しゃりっとするお砂糖をまとった求肥の中からあふれ出して本当に美味しい。
おすすめです!
陸乃宝珠は源吉兆庵の自然シリーズ
和菓子のラインナップに入っていますが、これはどんなシリーズですか?
旬の果実を 姿・形・味わいをそのままに和菓子に仕立てた源吉兆庵を代表するシリーズで
それぞれの菓子に適した素材への こだわりを 大切に、
自然の恵みである「果実」の魅力を最大限に生かした商品です。
マスカットの他にも、「白桃」、「さくらんぼ」、「ラ・フランス」に「栗」などなど
いろんな果実を使ったお菓子がラインナップされていますね。
それぞれの果実が旬の季節に販売しますので、ぜひ楽しんで欲しいです!
陸乃宝珠で使う「マスカット・オブ・アレキサンドリア」が岡山市内にある
源吉兆庵 自社農園で収穫している、ということなんですね…
岡山県の雨が少なくて温暖な気候、という条件が、
マスカット オブ アレキサンドリアの栽培に最も適しているんです。
今年度はおよそ60万粒の収穫を予定していますが
マスカット オブ アレキサンドリアは他の葡萄に比べてデリケートなので
育てる過程でいろんな配慮が必要なんです。
そこから選りすぐられた商品の規格にあったものだけを使って
熟練の技で、高貴な一粒へと仕立てています。
マスカット オブ アレキサンドリアは他のマスカットに比べて、
風味が豊かなだけでなくて、程よい酸味があるのがよくて。
お菓子全体の甘さと酸味のバランスがマッチして、すっきりと爽やかな味わいになるんです。
5~6月の早い収穫時期の陸乃宝珠は比較的酸味があって、
7~8月の陸乃宝珠は甘さが増してきますから、
ご購入いただく時期によってもマスカット本来の味の変化が楽しめます。
そしてこちらも先月のニュースです。
宗家源吉兆庵は和菓子の素材に使うマスカット・オブ・アレキサンドリアを安定確保するため4月23日
河藤誠紀社長らが岡山市内の農園に苗木を植樹しました。
この日、河藤社長ら数人がグループ会社の農園に苗木44本を植えました。
マスカットの自社生産を増やしているんですね。
はい。今年植えた木の収穫予定は3、4年後にはなるんですが、
これからも自社生産を増やしていくことに取り組んでいます。
自社生産を増やすことで、どんなメリットがあるんでしょうか??
自社で栽培をすることで安定した素材を確保することが可能になります。
近年、農家の人手不足やマスカットの品種改良で
“マスカット オブ アレキサンドリア”の栽培が縮小されてるんです。
他にも和菓子の素材を一部自社栽培することで
商品開発・商品づくりの可能性を広げることができます。
商品の規格にあった一粒を使う、ということですから
商品のバラつきを無くすためにもいろんな工夫が必要ですよね!?
根域制限栽培というんですが
プランターに1 本の苗木を植えて、根の張る範囲を制限することで
満遍なく水分や肥料が行き渡る栽培方法を行っていて、
安定的な収穫が可能になっています。
6月になると和菓子ファンにとって、とっても楽しみな日があるんですね。
そうなんです!毎年6月16日は和菓子の日で
厄除けや健康を願って和菓子を贈ったり、食べたりする日とされています。
この日はむかし「嘉祥(かしょう)の祝」と呼ばれる年中行事でした。
その起源については諸説あるんですが、
(平安時代の)嘉祥元年6月16日に、仁明(にんみょう)天皇が、
16の数にちなんだお菓子を神さまにお供えしたことから、
菓子を食べて、厄除けや健康を願う「嘉祥の祝」がおこなわれるようになったそうです。
これが江戸時代にも受け継がれて、江戸幕府では
お饅頭や羊羹、きんとんが並べられて大名や旗本に配られた
「嘉祥頂戴(かじょうちょうだい)」というイベントが行われましたし
幕府のほかにも、民間では「嘉定喰(かじょうぐい)」という風習があって、
これは菓子や餅を16個お供えしたり、
銭十六文で買った餅やお菓子を食べて疫病よけを願う、というものでした。
明治以降、「嘉祥」の習慣は衰退しますが、
和菓子の良さを改めて伝えたいと考えた全国和菓子協会が、
1979年に6月16日を「和菓子の日」と制定しました。
和菓子は、見た目で楽しむだけでなくて、味わいや旬の素材を使って
四季の移ろいを感じることができるのも魅力の一つですから
普段は和菓子、なかなか食べないといった方も、
この機会に和菓子を食べてみてはいかがでしょうか。
「フレモニ吉兆庵 ~美味しいひととき~」
次回は来月、6月24日のこの時間にオープンします♪
このコーナーはradikoでもう一度聴くことができる他
オーディオプラットホームAuDeeに過去の放送をアーカイブしていますので、
ぜひチェックしてください。
今朝は源吉兆庵 商品開発部 マネージャー 難波さん
マーケティング部 エキスパート 今田さんにお話をうかがいました。
ありがとうございました!