ゲスト:柯 隆(東京財団政策研究所主席研究員)、近藤 大介(講談社「現代ビジネス」編集次長) 12日告示、27日投開票の自民党総裁選は候補者乱立で混戦が予想される。岸田首相が不出馬を表明した際、中国外務省は「状況を注視している」とコメントし、日中関係の安定を推進する立場を強調。国営通信新華社は総裁選出馬に意欲を示す政治家を紹介し関心の高さがうかがえる。習政権に対峙する日本のリーダーは? 先月26日、日中間に新たな懸念材料が加わった。中国軍の情報収集機が長崎県男女群島沖上空を飛行し、軍用機として初めて日本の領空を侵犯。31日には中国船が日本領海に侵入。これまで中国は、スパイ容疑による拘束問題で日本人を起訴。原発処理水を巡る日本産水産物の輸入停止措置も1年以上続けている。5年ぶりに自民・二階元幹事長が率いる超党派の日中友好議員連盟の議員団が訪中し、中国側の対応に強い懸念を表明したが、大きな進展は見られなかった。日本に解決の糸口は? ゲストは、中国経済が専門の東京財団政策研究所主席研究員・柯隆氏と、中国共産党の内情に精通する講談社「現代ビジネス」編集次長・近藤大介氏。習政権に対峙する日本のリーダーに求められる対中戦略とは?日中関係の今後を読み解く。