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全国の美術大学生が丸亀市の塩飽諸島【本島・広島・小手島・手島】に滞在し、作品制作を行うプロジェクト「HOTサンダルプロジェクト」
20121年にスタートし、13年目となる今年は、8/9~29の約 3週間、日本画を専攻する11名の学生が参加。
豊な自然の中で、島の人々と交流しながら作品制作を行いました。
丸亀港からフェリーで約1時間30分。4つの島で最も遠い場所にある「手島」で滞在制作を行なった3人にお話お聞きしました。
武蔵野美術大学の田中理彩さんは、教授から案内を受けたという友達に誘われ、島に滞在するなんてなかなか出来ない体験だし、ぜひやりたい!と即決。
女子美術大学の金谷瑞希さんは、元々、滞在制作に興味があり、応募の初日にやります!とエントリー。
東北芸術工科大学の十川匠さんは、教授から案内があり、地元香川で開催されるし(十川さんは、さぬき市出身)、日本画に限ったアートプロジェクトは全国でもあまりないからやってみたいと参加。
3人は、旧手島小・中学校の校舎を利用した宿泊施設「手島自然教育センター」に滞在し、制作を行いました。
初めて顔を合わせた3人でしたが、共同生活ですっかり仲良しに。
毎日、必ず3人揃って夕ご飯を作って食べたそうです
約3週間という短い期間で題材を決めて、作品を仕上げる。
田中さんは描く題材がなかなか決まらず、自分が熱意を持って最後まで描き続けられる場所を求めて、毎日、自転車に乗って島内を爆走したそう(笑)島の人に目撃される度に、頑張ってーと声をかけられ励みになりました
そんな田中さんが選んだ場所は、「道が交差しているところにあるカーブミラー」
手島は道路が白く、その白さと周りの草の緑、カーブミラーの人工的なオレンジ、家屋の渋い茶色などなど、色の対比がキレイ、描けば描くほど味が出てきています。
相棒の自転車と
題材になったカーブミラーは宿舎のすぐ近く。毎日、通っていたから刷り込みみたいに愛着が湧いてきたのかな?
灯台下暗しとはこのことですね(笑)と田中さん。
金谷さんは、島の西側にある海岸近くの草原を題材に。
山道を登り、峠を越えると一気に視界が開ける場所に心奪われ、初日か二日目にはここにしよう!と決めたそう。
ただそのままを描くだけでなく、手島らしさ、自分が考えたこと、感じたことを盛り込むために、よく散歩に行って、写真を撮ったり、スケッチや落書きをして作っていきました。
ビビットなオレンジ色が印象的ですが、金谷さんの作品にはよく登場するお気に入りの色なんだとか。
この子は自分。ではなく、島に居そう。居たらいいなという人(笑)
体のあちこちにいるのは「フナムシ」
港でスケッチをしていたら、たくさんのフナムシがいて気持ち悪いな。。。と思っていたところ、一匹のフナムシが金谷さんの影に入ってきて休憩するかのように、そっと寄り添ってきたそう。
その姿を見て人生で初めてフナムシを「かわいい!!!!!」と思ったことを記念して、フナムシを描きました
十川さんは、港のすぐ近くにある「コンクリート工場の建物」をモチーフに。
最初から目をつけていて、島内をぐるぐる回って、やっぱりここだな。と決めたそう。
自然豊かな島で人工的なものを見ると、違和感というか、普段とは違った目線で見ることができるのが面白い。
そういった自身が体感した違和感から作品に繋げることがよくあるそうです。
夕方を意識して描いているという空の色。
日本画特有の「岩絵具」の色をたくさん乗せて、島の豊かな人々の温かさも表現しています。
さぬき市の海の近くで生まれ育った十川さんは、田中さんや金谷さんよりは香川の海や山に馴染みがあるけれど、手島の自然の色はまた一段と特別な気がしたそう。
取材に行った日の空は、ものの見事な「青」でした。
手島で滞在制作をした3人のほか、11名の学生が制作した作品の展覧会が9月8日まで開催中です。
「HOTサンダルプロジェクト作品展覧会2024 未来の収穫祭」
場所:丸亀市生涯学習センター1階ギャラリー
会期:9月8日まで
時間:9:00~16:30まで。
入場無料です。
瀬戸内の豊かな自然に触れた日々やそこで暮らす人々との温かな交流の中で描かれた、島の息吹を感じる学生たちの作品をぜひご鑑賞ください。
詳しくは、HOTサンダルプロジェクトホームページ インスタグラム をご覧ください。
☆手島へのアクセス情報☆
丸亀港から備讃フェリーのフェリーもしくは旅客船にて。
時刻表など詳しくは 備讃フェリーのホームページ をご覧ください。
丸亀市では、今年度から、毎月20日を「航路運賃無料デー」とし、
本島~丸亀航路、丸亀~広島航路、児島~本島航路の3航路全てで、旅客運賃が無料となっています。
ぜひ、この機会に丸亀市の離島に足を運んでみてください。
手島の情報は まるがめ せとうち 島旅ノート をご覧ください。
この番組は一週間の間、 radiko でもお聞きいただけます。
また、AuDee では、過去の放送をアーカイブしています。
あなたの島旅のお供に。。。
※ご注意:ご紹介したイベントなどは終了している場合があります。