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フレモニ吉兆庵 ~美味しい時間(ひととき)~ vol.09

フレモニ吉兆庵 ~美味しい時間(ひととき)~ vol.09

フレモニ吉兆庵 ~美味しい時間~

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毎月第4月曜日のこの時間にオープンする「フレモニ吉兆庵」は
季節の旬の果実を愛する人が集う場所。
和菓子を世界に発信する源吉兆庵の最新情報をお届けします。
ここで美味しいひとときを過ごしてください♪
今月は、美術室 グループリーダー 赤澤さん
宗家 源吉兆庵 直営部 グループリーダー 梅田さんにお越しいただきました!
フレモニ吉兆庵へようこそ~♪
よろしくお願いします!
毎月季節の話題をお届けしているフレモニ吉兆庵。
梅田さん、昨日は「秋分の日」でしたね。

「秋分の日、毎年9月の22日頃にやってくる祝日ですね。なんとなく知ってはいるけど、詳しくは説明できないかも…。」
そうですよね。簡単に言うと“秋分”は『秋を分ける』という意味です。
1年の中で昼と夜の長さが同じになる日が、春と秋の2回あります。
そのうちの秋の方を“秋分の日”と呼びます。
だからこの日を境に、暑かった夏が終わって、涼しい秋が本格的に始まるんですね。
その通りです。
そして、この日を過ぎると、夜の時間がだんだん長くなっていきます。

天文学に基づいて祝日が決められているのは、
実は世界的に見ても珍しいことなんです。
そうなんですか!なんだか日本ならではって感じがしますね。
さらに、秋分の日の前後3日間を“お彼岸”といいます。
この時期は、ご先祖さまや亡くなった方々を大切に思う期間とされています。
この時期にもお墓参りに行きますよね。
お彼岸は、日本独特の風習で、平安時代から続いていると言われています。
仏教では、先祖がいる悟りの世界を『彼岸(ひがん)』、
私たちが生きているこの現実世界を『此岸(しがん)』と呼ぶんです。
昼と夜の長さがほぼ同じになる日だから、
彼岸と此岸が最も近づく日、と考えられているんですね。
だから この日に、先祖への感謝の気持ちを表すんですね。
秋分の日は、単に季節の変わり目というだけでなくて、
先祖を思う大切な日でもあるんですね。
そうですね。皆さんも、この日を機に、秋の訪れを感じつつ、
ご先祖さまに感謝の気持ちを持ってみてはいかがでしょうか?
続いては岡山・吉兆庵美術館で開催中
「皇室ゆかりのボンボニエール ―引き継がれた日本の美―」展について、
赤澤さんにお話しをうかがいます!
よろしくお願いします!
「ボンボニエール」って、まず名前からして聞き慣れないですよね。
これは一体何なんですか?
はい、ボンボニエールは、もともとヨーロッパでお祝いごとの際に配られていた、
小さなお菓子箱のことです。日本では、皇室が催す晩餐会の引出物としてつくられて、特別な場面で配られる伝統的なものになっています。
なるほど!日本ではどうやってこの伝統が広まったんですか?
始まりは明治27年、(天皇の結婚のことを大婚といいますが…)
明治天皇の大婚25周年の祝典でした。
近代化を目指す日本が、西洋風の格式高い祝宴を開いて、
海外の来賓を招いた際に、600名以上のゲストにボンボニエールが配られたんです。
これは、日本の技術と文化を世界に示す場でもあったんですね。
明治時代というと、西洋化が進んでいた時代です。
その中で、日本の伝統文化も大切にしていた、ということなんですか?
そうなんです。明治初期には、廃仏毀釈や廃刀令といった政策の影響で
日本の文化が危機にさらされて、工芸職人たちの多くが職を失いました。
そんな中、皇室は日本の伝統技術を守るために、
ボンボニエールのような小さな工芸品に職人たちの技術を活かして制作させて、
引き出物として用いたんです。

大きさは?

3~4cmほど。

手のひらサイズの工芸品に、そんな背景があるんですね。
今回の展覧会では、どんな作品を見ることができるんですか?
展覧会では、およそ35点のボンボニエールを中心に、
皇室ゆかりの銀製品や日本の工芸品、合わせておよそ70点が展示されています。

吉兆庵美術館のオリジナルキャラクター「吉子さん」が、
親孝行の物語「二十四孝」をわかりやすく解説する展示もあります。
吉子さんってキャラクターがいるんですか!
子どもたちにも楽しめそうな展示ですね。
古いお話を子どもたちにもわかりやすく伝える工夫がされていますので、
家族でのご来館もぜひお勧めです。
家族連れで行くのもいいですね!展覧会の期間や開館時間についても教えてください。
展覧会は令和6年の9月12日から12月15日まで開催されています。
開館時間は午前10時から午後5時までで、
入館は午後4時30分までとなっています。
また、月に数回、休館日もございますので、事前に確認していただけると良いかと思います。

HP:吉兆庵美術館
入館料は大人・高校生が600円、小・中学生が300円、
そして65歳以上の方は480円です。
非常にお得な価格設定になっていますので、
ぜひ多くの方にお越しいただければと思います。
「皇室ゆかりのボンボニエール ―引き継がれた日本の美―」展、
これは見逃せませんね。
「フレモニ吉兆庵 ~美味しいひととき~」
次回は来月、10月28日のこの時間にオープンします♪
このコーナーはradikoでもう一度聴くことができる他
オーディオプラットホームAuDeeに過去の放送をアーカイブしていますので、
ぜひチェックしてください。
今朝は美術室 グループリーダー 赤澤さん
宗家 源吉兆庵 直営部 グループリーダー 梅田さんにお話をうかがいました。
ありがとうございました!