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本島で代々、漁業を営む家に生まれ、海と共に育った窪田忠行さん。高校卒業後、約1年間、尾道の海洋学校で様々な資格を取得し、19歳で漁師の道へ。それから27年、漁師一筋で歩んできた窪田さんですが、3年前の2022年、野山で猪を捕獲する狩猟免許を取得し「Wりょうし」になりました!
5年程前、夜に島内をドライブしていると猪を見かけるようになり、島のおじいちゃんおばあちゃんが野菜を育てている畑が荒らされるように。。。
猪はあれよあれよと急増し、島民約250人を超えるほどに!
「もう猪見るのも飽きたから、捕まえる方になるか!」と狩猟免許取得に手を挙げると、「じゃあ俺も、私も」と現在は3~4人の仲間と共に
島内各所に罠を設置し捕獲をしています。
昨年は270頭捕獲し、今年も10月時点で130頭を捕獲。このペースでいくと今年も200頭は超えるだろうとのこと。しかし、島民の方からは道端で猪を見かけることが少なくなったよ!と声をかけてくれることも増えたそうです。
仕掛けた罠の見回りは、ほぼ毎日。
どこに罠を仕掛けるかなど猪が普段行動しているであろうエリアをくまなく観察することが大切。
そういった知識や感は長年、漁師で培ったものが活かされていると窪田さんは語ります。
山へ海へと忙しい日々を送っている窪田さんのお気に入りスポットに案内していただきました。
港から塩飽勤番所跡の前を通り、新存家海岸を過ぎたあたり、笠島地区の手前にあるアーチ状の鐘。
この流木アーチを作ったのが窪田さんと窪田さんのお兄さんと後輩の漁師さんの3人なんです!
「瀬戸内国際芸術祭2019」開催時、島に来るお客さんに楽しんでもらえたらと設置されました。
特に名前を付けていなかったのですが、GoogleMapなどには「幸せの鐘」と書かれているそうで。。。
せっかくだから生みの親が正式な名前をつけましょうよ!と言ったところ
窪田さん「この流木アーチがある辺りは昔、「もとどおり」と呼ばれる地域やったんや。それで、病気になった人も鐘を鳴らせば元気に元通りに、喧嘩したカップルも鐘を鳴らせば元通りに。という意味を込めてここに作ったんや」
岡「じゃあ、これは『元通りの鐘』ですね!」
照れくさそうに話す窪田さんの優しいお人柄が伺える瞬間でした。
そして、このアーチに付けられている鐘は昔、漁船が警笛の代わりに鳴らしていた鐘なのだそう。
来年は、「瀬戸内国際芸術祭2025」開催の年。
2022年の時には島の子供たちも一緒に作りましたが、次は更にバージョンアップした『元通りの鐘』が誕生するかもしれません。
☆本島へのアクセス情報☆
丸亀港から本島汽船のフェリーもしくは旅客船にて、約20分から35分。
時刻表など詳しくは 本島汽船のホームページ をご覧ください。
丸亀市では、今年度から、毎月20日を「航路運賃無料デー」とし、本島~丸亀航路、丸亀~広島航路、児島~本島航路の3航路全てで、旅客運賃が無料となっています。
本島・広島の各港には、地元に縁のあるお土産が販売されています。
ぜひ、この機会に丸亀市の離島に足を運んでみてください。
本島の情報は まるがめ せとうち 島旅ノート をご覧ください。
この番組は一週間の間、 radiko でもお聞きいただけます。
また、AuDee では、過去の放送をアーカイブしています。
あなたの島旅のお供に。。。