中学時代の恋愛話

中学生の時、とても好きな女の子がいました。
どういうわけか、席替えするたびに隣の席。塾での席も隣同士。中学生特有のいがみ合いなんかもありながら、一年間仲良く過ごしました。

中三になるとき、僕が転校することに。
携帯電話なんてない当時、このままお別れは寂しいからと、「10年後の1月に駅の待合室で会おう」と約束してくれました。

そして引越し当日の朝。
彼女は通学途中にわざわざ僕の家に寄ってくれて、手紙をくれました。
ラブレターではありませんでしたが、そのおかげで月一通程度の文通をすることに。天にも昇る心地でした。

その後、手紙で告白するも見事に玉砕。
一年ほどで文通は終わりましたが、年賀状のやりとりだけは続いていました。

約束の10年後、お互い社会人となって忙しかったこともあり、約束が果たされることはありませんでした。

数年前、彼女のお嬢さんが僕の母校の高校に入学することになったとのお便りが。お子さんが当時の僕たちよりも大きくなったということには、とても感慨深いものがありました。

結局20年以上も再会しないままですが、これからもおじさん・おばさんになった姿をお互いに見せることはせずに、良い思い出として胸にしまっておこうと思います。

み.つ.る

東京都 / 男性 2019/11/14 21:39