高校生の時

お弁当のエピソードはいろいろありますが、
高校生の時のできごとをひとつ書きます。
高校3年生の時、学校で模試を受けた時のことです。私は自分でお弁当を作り、持って行った「つもり」でした。午前中の科目が終わり、いざお弁当を食べようとしたら・・・

お弁当が鞄の中になく、置いてきてしまったことに気づきました。
あちゃ~。お腹すいたな。でも、仕方ないな。今日は日曜日だし、パン屋さんも来ていないし、我慢しよう・・・と思っていたら・・。
前の席の友達が
「おにぎり、ひとつ食べて。」
と、私に自分のお弁当を分けてくれたのです。
「え、悪いよ。」と断ったのですが、
「大丈夫。まだあるから、食べて。」
と。
涙が出るほど(実際涙ぐみました)嬉しかった。そして、ありがたくいただくことにしました。でも、彼女からもらったおにぎりの具は、たらこでした。実は、当時たらこが苦手だった私。でも、彼女の親切に「苦手なんだ。」なんて言えません。
「ありがとう」
とお礼を言って、そのおにぎりを一口食べたら・・・

お・・・お・・・おいしい・・・。

感動しました。
彼女の温かさに感謝し、涙ぐみながらいただいたおにぎりの味は本当においしかった。涙ぐんだ分、塩気も少し多かった気がしますが、感動的においしかったのです。
そして、それ以来、たらこや明太子が食べられるようになりました。今でもたらこおにぎりや明太子おにぎりを食べる度に、彼女のことを思い出します。
あべちゃん、元気にしてるかなあ・・・。

なおなお@群馬

群馬県 / 女性 2017/2/17 00:16