ファンタスティックなお話はお好き?

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新谷さんへのオススメの小説。連投であいすみません。

今回はファンタジーで『新編 魔法のお店』荒俣宏/編訳(ちくま文庫)

アンソロジーなので様々な作家の「不思議な店」な作品十五篇(新編版)が収録されてます。

おもな作品を前口上より

[われらの街で]R.A.ラファティ
「小さな倉庫から大きな品物を次々に出す店、タイプライターのない代書屋、袖口からビールを取り出すビアホール。」

[星を売る店]稲垣足穂
「..あまりに星を採りすぎたために、天が淋しくなって
遠方に残ってる星だけがチラチラと光ってる...でも心配無用採取地ならまだまだ...」
 
 足穂さんでは『一千一秒物語』(新潮文庫等刊)を是非。
 なんともシャレた月とホーキ星たちのナンセンスなコント集。
 「お月様が出ているね」
 「あいつはブリキ製です」
 「なに、ブリキ製だって?」
 「ええどうせ旦那、ニッケルメッキですよ」
 ???と不思議な荒唐無稽コントが綴られてゆくもの。

[奇妙な店]ウォルター・デ・ラ・メア
「星の音やこおろぎの鳴き声、つゆの滴る音や良心の声、いつのまにか忘れてしまったそんな〈音〉を売ってくれる店」

[おもちゃ]ハーヴィ・ジェイコブズ
「幼いころの自分のおもちゃがそっくり、一軒の骨董屋から売りにでていたら、...一人に一品しか売らないルールで。」

[魔法の店]H.G.ウェルズ
よい子しかはい入れない〈純正魔法の店〉、」そこで買えるのは別世界へいける魔法の筒、奇蹟を生み出せる仕掛け、etc。よい子にはタダで...」

[白いダリア]エルゼ・ラスカー=シューラー
「お店のウィンドウに飾られた品物同士の恋物語」

日高さん好み?、
いえいえ新谷さんにも「魔法のお店」の招待状が届いてるはずですよ。


itohentokemonohen

埼玉県 / 男性 2020/9/30 09:50