ハロウィン「恐怖の真実。」

これは、去年のハロウィンの日の話。私は高校3年生でした。ハロウィンと言えば仮装。そう、仮想を本格的にやってみたいと、その時の私は思い立ってしまった…それが、まさか、あんな恐怖の真実を写し出すことになるなんて………。
私がやろうとした仮装は血のついた蝋人形。
真っ赤なカラーコンタクト、母親が昔使っていた口紅、顔は見事血だらけに。髪型は低めの巻き巻きツインテール。あとは、衣装が揃えば完璧!という所まで。でも、私にはコスプレ用の衣装などありませんでした。そこでふと、思い出したのです。小学校の卒業式の事を。当時、今じゃ考えられない程、フリフリな可愛らしい服が好きだった私の為に、裁縫が得意な母親がゴスロリを作ってくれました。それはそれは丁寧に。全身の採寸をし、私の好みとサイズにピッタリなゴスロリを作ってくれたのです。そのゴスロリは思い出として、大切にしまってありました。私は、流石に小さくなったと思いつつも、顔辺りの撮影くらいは出来るだろうと、そのゴスロリを着てみました。するとなんという事でしょう。ボタン、チャック、全てが普通に閉まるのです。そして、全身鏡で自分の姿を見てみると、スカート裾は膝上辺り。そう。裾丈までもが、丁度いいのです。
「ん?小学生の頃はもっと長かったっけな。」と、必死に当時の写真を探しました。やっとの思いで見つけ、その写真に写った私を見た時、ズズズッ!!!っと背筋が凍りつきました。
なんと、今、鏡に写っている私と、手に持っている写真の中の私は全く同じ…!スカート裾は膝上にあるのです!!!
私は、現在(大学1年生)153センチと身長が低めですが、小学生の頃は高い方でした。つまり、7年間、身長が全く変わっていないという恐怖の真実を知ってしまったのです。

れなぞう

北海道 / 女性 2020/10/4 00:30