ヒーローになりそこねた日

授業中の想い出、突然思い出しました! 
中学に入ってすぐ、ちょうど今頃の季節で天気が良く少し暑くて窓を開けて爽やかな外の風を感じながら授業をしてました。 
教室の窓の外は田んぼと畑が広がっていて、ザ・のどかな風景でひたすらホンワカした時間でした。 
しかしそこに突然の訪問者が現われて教室は大パニックになってしまいました! 
外から蜂が入ってきたのです! 
どんな蜂だったかは覚えてないのですが、教室中大騒ぎになり、隣のクラスからも人が駆けつけたほどでした。 
その頃私は小学校からの特技がありました。両手を使った輪ゴム飛ばしです! 
3mくらいなら消しゴムくらいの大きさの物に当てるくらい朝飯前で、至近距離なら蜂を撃退できると思い、輪ゴムを手に持ち蜂がどこかに止まるのを待って輪ゴムで撃ちました! 
でも流石に1度ではうまくいかず2度3度とトライして、ついに天井に止まった蜂に命中させ、蜂を撃墜させることに成功しました!
「よし!やったぁ!」と悪者を倒したヒーロー気取りになったその次の瞬間、教室は更なるパニックにおちいりました。
天井から撃ち落とされた蜂がある女の子の机の上に落下し、その子が大泣きしてしまったんです。 
私はヒーローどころか女の子を泣かすただの悪者になってしまいました。
ま、平和な田舎の授業だったなと思います

KASHIMO

奈良県 / 男性 2021/5/8 12:29