読書の秋、新谷ゆづみに勧めたい一冊

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私がゆづみんにお勧めするのは『永遠という名の一瞬』です。

これは、「ぼく」と「きみ」の物語。

宇宙が始まる前、ひとつの光がありました。
その光は、ひとつの意識でもありました。
あるとき、その光は無数の光へと分かれました。
無数の光は、無数の意識でもありました。
やがてそれらは、それぞれふたつに分かれました。
そのうちの一組が「ぼく」と「きみ」でした。

「ぼく」と「きみ」は、宇宙空間を旅して行きます。
あるとき、「ぼく」と「きみ」は、ある星の生命として生まれ変わることにします。
その星が地球でした。
何度も転生を繰り返すのですが、その星の生命でいる間は、それまでの記憶は失って、ゼロから命を全うしていきます。
「ぼく」と「きみ」は、何度も転生を繰り返し、そのたびに出会ったり、分かれたり、すれ違ったりしました。

そして、ふたりがこの星を去るときがやってきます……。

暖かく、前向きな気持ちになれる一冊です。

sumikaz

千葉県 / 男性 2021/10/19 22:22